ハリー・ポッターの登場人物イタリア語版抜粋
先日、ハリー・ポッターのイタリア語版登場人物名が若干違うということでいくつか例を挙げてみました。
他のサイトへいくのはめんどくさい、という人のために、その他の名前もちょっと挙げてみようと思います。
フィレンツェFirenze=フィオレンツァFiorenza
〜周知のイタリア中部トスカーナの都市と同じ名前。そのままでもよさそうですが、どういう訳かフィオレンツァと変えられています。
「フィオレンツァ」はかつての都市フィレンツェの呼称。中世時代にはこの名で資料が残っています。
ケンタウロスも古い神話に出てくるという意味では、訳者も古いほうの名前を選んだ、ということかもしれません。
ミネルヴァ・マクゴナガルMinerva McGonagall=ミネルヴァ・マクグラニットMinerva McGranitt
〜なぜわざわざ、という気がしないでもないのですが、granittという言葉に近いイタリア語といえばグラニートgranito(顆粒状の、ざらざらした、花崗岩、非常に固い物)があります。この先生の雰囲気からすれば、「固い」というのは合っているようにも思えますね。
ネヴィル・ロングボトムNeville Longbottom=ネヴィル・パチョックNeville Paciock
〜英語の意味でのロングボトムはよくわかっていないのですが、イタリア語でパチョッコーネpaciocconeというと「太って温厚な人」となります。
ちなみに、スネイプのイタリア語名ピートンは、ピトーネpitone=ニシキヘビ、からきていると思われます。ダンブルドアはシレンテ、silenteは「無言の」「静かな」「音のない」という意味があります。
とまあ、独断と偏見による説明でした。ちゃんちゃん。
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