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2006年3月26日 (日)

ダ・ヴィンチ・コードにはだまされた

すでに多くの人が読まれていることと思いますが…遅ればせながらの簡単な感想。
少なくともこの(文庫)本を買ったのが妹だったのでよかったようなものの(?)、まるで初めからハリウッド映画でも意識しているような内容であちゃーやられた、という感じでした。
まあでも、おかげで巻末の参考本には興味を持ちましたが、いずれ気が向いたらそれら専門書を読んでみようかと思っています。

なぜあんなにも評判になってしまったのか(未だに文庫本化で書店はにぎわってますが)、もうこれは首をひねるしかないのですが、謎解きの最初から「ルーブル美術館長が英語で謎の言葉を残した」ところからして鼻白むものがありました。
(なぜ英語で、というのも説明がありましたが無理があるよなあ。)
すでにそこからずっこけ、謎解きそのものも読者のほうが先に答えを出してしまいそうなスケスケぶりのため(この私でもわかってしまうような)うーん次の問題に期待しよう、と読み進めうーん次は…と繰り返してありゃ終わっちゃった、という薄っぺらさ。
一番ずっこけたのは主人公の教授がレオナルド式鏡文字を解けなかったことです。
なんでそこで「ド忘れ」するのじゃ!?
個人的には全体に品格というものも感じられず(推理小説でもアガサ・クリスティーやシャーロック・ホームズにはやはり読み継がれるだけの品格がある)、妙に俗物的なところが気になりそれが翻訳のせいなのかオリジナルのせいなのか途中でちらちらと考えてしまいましたが、やはりこれはオリジナルのなせる技なのでしょうということで落ち着きました。

功績といえば、いろいろな史実や名所をこれでもかこれでもかというほどにたたみかけることで、美術に興味を持つ人を少なからず増やした、ということになるのかもしれません。それはそれですごい事ではあるでしょう。
(そしてヨーロッパが観光収入をさらに増やす…という目論み?)

あれはだけど、もう少し文字を小さくしたら2冊でおさまるんじゃないでしょうか?
…いろいろ各方面の意図というのをついつい考えてしまった、というのもこの著作の副産物かもしれません。
何にせよ、噂に踊らされる自分も自分ではあります。

ちなみに、レオナルドの鏡文字を反転させてみると、それでも字にクセがあって読みにくかったりします。
イタリア語そのものはルネッサンス時代からあまり変わっていないので(もちろん多少違いますが)、現代イタリア語を習得していればほとんどわかると思います。
ルーブル美術館長の鏡文字は、あまりに美しすぎましたね。わかりやすすぎ、というのか。
まあ、そんなところでクセ字を書いてもレオナルドへのオマージュ、とは誰も察しないかな。
(そういうディテールにこだわっても仕方ないのでしょうが。)

やっぱり、同じ「ソフィー」が主人公でも「ソフィーの世界」に断然軍配が上がるでしょう。
以上、独断と偏見の感想おしまい。

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