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2006年3月 1日 (水)

トリノオリンピック閉会式・なんだあの解説は!?

録画したトリノ冬季五輪閉会式、見ました。
NHKアナウンサーの解説が陳腐なメモ以上の何物でもなかったので、私もそんなに知っているわけではないとはいえ、ほんのちょっとだけ補足したくなりました。
いくらパフォーマンスはパフォーマンスとして楽しむにしても、もう少し情報入手しておいてほしかった…
あの、フィアット車を見て「車」としか言わないのには本当にのけぞりそうになりました。
それはいかんでしょ!?

そう、せめて「チンクエチェント」ぐらいは言えなかったんでしょうか?
固有名詞はあくまでNHKではご法度、ということ?
そのあたりの線引きが全くわからない日本放送協会!

と言いつつ全く「独断と偏見」の解釈を以下ご披露しますが、中には真実もあると信じています。

さて、「カーニバル」というテーマで延々大行列が続いた閉会式でしたが、登場人物などの中にちょこちょことヒントがあったりします。

まず、一見なんの関連もないような古風なパイロット姿の一群。
トリノは実はかつて航空産業がさかんな都市でした。
現在も、トリノにはトリノ工科大学航空学科が存在します。

「パンチとジュディー」のような王様と妃。
これはおそらくトリノを一大都市とならしめたサヴォイア王家のカリカチュアですね。
アナウンサーの解説にもありましたが、ピエロの曲芸なども、もともとは宮廷のものだった、ということからも合点がゆくのではないでしょうか。

そして、バラ泥棒と兵隊。
「兵隊」か「兵士」か「人」と言ったか覚えていませんが、アナウンサーは追いかける側がどういう人たちなのかを全く説明していませんでした。
彼らはローマ観光した人たちなら必ずや目にしているはずの、ヴァチカン市国のスイス衛兵です。
19世紀にイタリア統一を成し遂げたのはサヴォイア家ですが、イタリア半島で最後まで併合に抵抗していたのはカトリック総本山のローマ教皇庁でした。
ローマが陥落し、イタリア王国の首都はトリノからフィレンツェと移り、最終的にはローマとなるのですが、その抵抗勢力だった教皇庁の兵士たちがバラ泥棒を追いかける最中にも、王と妃の前ではいったん止まってお辞儀をする…というのはちょっとした洒落っ気が入っていたように見えました。

いろんな形をした張り子に混じって、炎で燃えさかる牛をかたどった松明(?)もありました。
牛はトリノの象徴です。
牛はイタリア語でトーロtoro。正確にいえば「雄牛」。
Torino=toroというと、わかりやすいでしょうか。
サッカーセリエAのユヴェントゥスも、「トーロ」と言います。雄牛がシンボルです。
ここでもさりげなく会場ではトリノをアピールしていたのでした。

道化師たち。
イタリアで有名な道化師が特に二名、孫悟空のように大量に出演していました。
16世紀イタリアの巡業劇、コンメーディア・デッラルテCommedia dell'Arteの登場人物たちです。
白ずくめの衣装に白い筒のような帽子をかぶり、仮面をつけていたのはプルチネッラPulcinella。
ナポリでは、このプルチネッラをあちこちで見かけます。
「正真正銘のナポリ・ピッツァVera Pizza Napoletana」の看板をピッツェリアで時に見かけますが、これはプルチネッラがピッツァをかかげているデザイン。
東京でも、青山・表参道あたりで私は見かけたような。
もう一人はアルレッキーノArlecchino。
やはり仮面をつけ、こちらは菱形の端切れをパッチワークにしたようなマルチカラーの衣装を着ています(というか、そもそもぼろ切れをはぎ合わせていたんですね彼は)。
どちらも、延々と華麗なる大バク転を披露していたのは記憶に新しいことと思います。

フィナーレの歌手たち。
字幕はちゃんと出ていましたが、アンドレア・ボチェッリAndrea Bocelli(ボッチェリ、って二度も言ってたよ〜)。
盲目ながらもその美声で世界を虜にした、テノール歌手。

エリーザは一応解説があったのではぶきます。イタリアではあまりに有名です。

リッキー・マーティン。
もちろん、イタリア人ではない。
では、なぜトリノオリンピック?
実は、イタリア人女性に大人気なんですね〜。
たいていの人はセクシーな男性が大好き。
"Passion lives here"のテーマらしいパフォーマンスでした。
しかし、久しぶりに見た彼はちょっとおじさんくさくなっていたような…。腰の振りも控えめでした。

おそらくまだまだヒントは隠されていたのでしょうが、とりあえずこんなところで区切りたいと思います。
感想をいえば、開会式のほうが中身が詰まって長さも程よく感動しました。
閉会式は長過ぎましたね…。

というわけで、どうも失礼いたしました。

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コメント

はじめまして。
トリノオリンピックの開会式と閉幕式をずっと見ていたのですが、閉幕式に出てくるキャラクターとかの意味が良く分からなかったので、まきえもんさんの解説を拝見して納得することが出来ました(^^)
あとリッキー・マーティンが出演した”謎”?も解けてスッキリです(笑)ありがとうございました。

そうですか、スッキリしていただけましたか!?(笑)
閉幕式はフェリーニの映画がテーマということでしたが、私は恥ずかしながらほとんどフェリーニを見たことがありません。
その点も含め、私の独断と偏見であることは今一度お断りしておきますが…。
イタリア現地のテレビ放送ではもっと解説があったことでしょうが、とりあえず大声でしゃべっているイタリア人を万一日本で見かけたら、意見を聞いてみるのもいいかもしれません。

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