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2006年3月15日 (水)

ローマ・パンテオンの驚くべき真実

…などと言うと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、この古代ローマ建築には日本人観光客に(おそらく世界の一般観光客にも)あまり知られていない世界があるのです。

それを知りたい方は、正午にパンテオンPantheonの中に入ってみてください。 特に、春分・秋分の日、夏至・冬至、そして極めつけとしては4月21日をおすすめします。oculus_del_pantheon

何を見るのか?
パンテオンの天井(大胆にもぽっかり穴が開いている。その半径は4.5メートル)から差し込む光の行き着く先を見るのです。
(ということは、この場合晴れている日じゃないと意味がない、とも言えます)
ミケランジェロも絶賛したこの建築、実は数学的・天文学的に計算され尽くした巨大カレンダーなのですね。

簡単に言えば、
1)春分・秋分の日の正午に光は垂直の壁面と丸天井の境にあるコーニス(軒蛇腹)を照らす。
2)夏至の正午の光は床面と壁面の境目(壁面立ち上がり部分)を照らす。
3)冬至の正午の光は格天井の最上部の四角を照らす。
4)4月21日、すなわちローマ建国日の正午、光はパンテオンの正面扉から入る観光客を真正面から打つ。

建築学的に完璧と言われる美しい形を成すばかりではなく、この他にもまだまだ恐るべき古代ローマ人の世界観がパンテオンには込められています。
今日は時間がないのでこの辺でおしまい。続きは後日!
とはいえいつお伝えできるのかわからないので、まずは3月21日にパンテオンへ行ける幸運な貴方、ぜひお試しを。
そして、自ら謎を解明してみてください。

光が差し込んでいなくても、ローマ人の野心はパンテオンに刻み付けられています。
ヒントは、パンテオンが完璧な球体を基本形としている、ということ。
よ〜く内部を観察すると、見えてくるかもしれませんよ。

まあ、土砂降りだったら穴から降り込む雨を眺めるのもまた一興かもしれませんから、どんな日でもお気軽にどうぞ。
昨年6月に内部の修復が終わり、天井もとても明るくなりました(昔の染みが目立たなくなった)。
あの空間に包み込まれてみると、今までに経験した事のないような安定感を体全体で味わえます。
それまで建築に興味がなかった人にも、何かしらの啓示が訪れるかもしれません。

約二千年を隔てた現在までも完璧に残っている古代建築のパワーをお楽しみください。Oculusluce_2
Piazza_della_rotonda_1
Pantheon_in_fondo_1

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