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2006年8月28日 (月)

イタリア人の東京見物につき合う(2)

イタリア人カップルG、E二人に翌日もおつき合い。
築地市場へは私も初めて。
10時半過ぎというと仲卸業者専用市場はほとんど店じまい状態なのですが、そっちのほうが面白いかなと思い、縦横に突っ走るトラックに轢かれないよう注意しつつ敷地の奥の方へ向かいました。
もうほとんどどこも片付けに入っていたのですが、その出店数の多さには私もびっくり。
イタリア一のミラノ中央卸売り市場にもその昔テレビ取材で行きましたが、築地の魚市場規模はその何十倍!百倍近いのでは!?(青果はイタリアのほうがすごかったかも。)Tsukijiuoichiba

狭い通路を歩いていくと、貝類・たこ・うなぎ・マグロ等々とまだいくらか並んでいます。
なかには、冷凍マグロを斧とノコギリでブロックにしていく作業をする若者達も。
そういう場面に出くわすと、彼Gは歩みを止め、完全に魅入ってしまいます。時間のことはすっかり忘れて真剣なまなざし。
その彼の姿にうっとりして写真撮影する彼女E。そのまた後ろから撮ってあげればよかったかな。
次には生マグロをさばいているお店を見つけ、またジ〜…でもおじさんが「どこの人?」と話しかけてくれたので、ついでにおいしくて良心的なお寿司屋さんを尋ねたら、「うちの魚使ってるところ、何店かあるけど大通りから奥の方に入ってったところだったら値段違うから。うちの名前言っときゃ悪いことしないって」と情報ゲット。隣の業者のおじさんも「うちの名前も出しときゃ間違いないよ」だって。

せっかくだから青果場も…こちらはそれこそ店じまいしてお弁当を食べる業者のひとたちもちらほら。
おばちゃんの脇に、スモモが1パックあったのを目ざとく見つけたGは、「これいくら?」と聞いてくる。
「え、1パックで?」と私。「1個だけ」とG。
パックに入ってるけど、まあ聞いてみようとおばちゃんに聞いたら、ちょっと離れたところにいたおじさんが
「え?パック売りだぞ」
「1個だけここで食べたいって言うんですけど…」ごにょごにょ、と言ったらおじさん、パックの方へずんずん歩みより1個、2個、3個としっかりつかんでGに差し出した。
「もってけ、プレゼントだ。俺が社長だから許す!」とサービスされました。
「えっいいんですか!?ありがとうございます!」
「アリガト(”ガ”にアクセント)!」
…ということで、Gはさっそくシャツでごしごしこすってカプッと口に。しばらくしてEもGのシャツで磨いてもらってからおいしそうに食べ出し…あとで私も食べましたが甘くておいしかった。今年最初で最後のスモモでした。

仲卸市場をあとにし、包丁売り場を見せてあげたらGはいたく気に入り、「イタリアに帰ったらサシミを切る!」と、刺身包丁とアジ程度の大きさの魚をさばく包丁の2本をゲット。
研ぎ石も(重いだろうが〜。でもちゃんと使うなら仕方ないな)。
お店の人に「研いで見せてくれ」ってイタリア語でそのまま話しかけてました。
しっかり真剣眼(まなこ)で見届け「ho capito bene!(よーくわかった!)」。
ここでもしっかり値切り作戦に入りましたがさすがにムリ。
「みなさん必ずそういうんですけど…他のところで見るより安いでしょ?ムリです。」ときっぱり。
堪忍しクレジットカードで支払いを終え、「飛行機に乗るからちゃんと箱に入れて」とG。
当たり前です。
最終的には袋を下げて、Gは満面の笑みでお店を後にしました。

いざ、紹介されたお寿司屋さんへ。
人通りの少ない地味な場所にあり、お店の中は(遅い時間でもあり)閑散としていましたが、とても清潔な印象。
「仲卸市場の○○さんにすすめられて来ました。」と伝えました。
テーブル席を勧められましたが、彼Gはお座敷を見つけたとたん目がキラキラし「あそこで食べたい!」というので、個室仕様のお座敷に入らせてもらいました(ほんとはテーブルにしてほしかった様子…)。
主なメニューは松竹梅に特上まで。
特上で2200円ほどだったと思いますが、せっかくなのでとすすめたら「竹でいい」という。
たしか1300円強!?
「竹ですとイクラなどの卵もの、貝もついてませんけれど…」とはお店のお姉様。
二人のなれそめが「貝のサラダ」だと築地市場でEから聞いた矢先のこと。
貝なしでは納得しないだろうと思い説明したら
「貝がなくてもいい。」
…金額優先、ということで竹を3つ注文しました。

…しかし。出てきたお皿には、新鮮なアオヤギにイクラも載っているではありませんか。
サービス???
茶碗蒸し、お味噌汁にお寿司で1300円ちょっと、しかもネタは新鮮。
本当にいいのか???というくらい、お得な食事でした。
しかも結局彼らイタリア人のおごりで…ごちそうさまでしたあ〜。

食後は歌舞伎座の前を通り、写真撮影後に東京駅へ。
お盆のまっただ中、12(土)朝に小田原〜京都の新幹線を予約したい、という。
(※11日は箱根宿泊のため。)
こんな時期に(2日後の切符!)そりゃ無理じゃないか、と思ったのですが、案の定あったのはこだまのみ、しかも夕方4時半出発で到着7時半すぎ。3時間。
「No~!!!」と幻滅した二人。
所要時間より「知らない土地へ行くのに真っ暗じゃいや」というのが理由らしい。
「もうひとつのテは小田原から東京へ一度戻ってからひかりで行くことかな。」と言ったらそれでもいい、との答え。
それでとれたのが京都へ6時半着。
あまり変わらないけど…「OK!それがいい!」…長旅でもったいない気も、と思いましたがそれで落ち着きました。

晴れてチケットを手にし、今度は皇居方面へ。
大手門から二の丸庭園の散策。丸の内に短期間勤めていましたが生まれて初めて入りました。
池には藻が繁殖してちょっとどろどろしていましたが、風情はあったので二人とも喜んでいた、らしい。
藤棚の下にベンチがあり、中学生ぐらいの女の子が二人写生をしていたその隣にしばらく座って休憩。
「そこにある木は直訳するとシーヴォラ・シンミアschivola-scimmia、サルスベリ。猿が木に登ろうとするとつるつるすべっちゃうから」
「ふーん面白い。サルスベリー。サルスベリー」etc.とりとめのない話をして立ち上がり、閉園時間のお知らせがちょうど流れてもと来た道を引き返しました。

彼女Eはデパートにいたく興味があったらしく、池袋だったら東武と西武どちらがいいか?と尋ねるので「私も10年以上行ってないからわからないなあ…」と正直なところを答え、大手町駅で解散!ということに。
「すごく楽しかったし助かった。ありがとう!今度日本に来たら東京近郊の田舎に行ってみたいな。AとS(我々共通の友人たち)と、今度は一緒に会おう!どこになるかはわからないけど。イタリアに来たら連絡して!」
「こちらこそありがとう!」
と、続く箱根・京都旅行の無事を祈り別れました。

終わったらグッタリ(多分暑さのせいにイタリア語をしゃべったせい?)。
なので奮発してロマンスカーで家路に。
家族にお土産話をしたら盛り上がりました。

それにしても、まだまだ知らない東京ばかり…と実感。
(だいいち私自身も浦島太郎。)
今度また誰かが来る時までに(?)、コースを開拓しておこう。
(下の写真は二の丸庭園デス)

Ninomaruteien_ike

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