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2006年9月30日 (土)

旅のスケッチ:Ponte Buggianese

Ponte_buggianese_1
整理せねば…と随分前から放置しっぱなしの山のような写真・絵はがき。
段ボール箱からはみ出した数枚の中に、なつかしいスケッチが出てきました。
ところはトスカーナ地方ピストイア県のポンテ・ブッジャネーゼ。
現代フレスコ画の大巨匠、ピエトロ・アンニゴーニPietro Annigoniの壁画がなければ決して訪れなかったであろうようなちんまりした村で、帰りのバスを待っていた時に描いた、目の前にある何の変哲もない建物。
思い切りひんまがってますが…

修復学校の仲間、台湾人のCと二人でアンニゴーニ巡りをしよう、と、モンテカティーニから青いバスに乗ってやってきた村。
小さな小川らしきものが流れ、メインストリート1本歩いても5分で歩ききれてしまうようなスケール。
村の端にたたずむ白い教会の内側に、嵐のようなフレスコ画がひそんでいることを誰が想像できましょうか。
教会の名はサントゥアリオ・デッラ・マドンナ・デル・ブオン・コンシーリオ(Santuario della Madonna del Buon Consiglio)。

その迫力たるや、祈りの場というべきなのか…
アンニゴーニが描く人間の圧倒的な存在感と強烈な色彩、筆遣い。
壁が熱を発しながら生きているような、その熱のはけ口を求めて空気がぐるぐると渦巻いているような教会の中で、これぞカリスマ、という後光を発したキリストとカリスマ使徒たちが、やせた体で一層際立つ目を光らせている。

「どういうわけか日本人がよく訪ねてくるね」とは神父様。
かくいう私たちも日本での情報がきっかけだったわけですが…

その昔フィレンツェのサン・ロレンツォ教会(Basilica di San Lorenzo)で、現代画とはいえ迫力あるなあ…と、正面入り口近くの身廊の絵に魅入ったことがありました。
どうもそれはアンニゴーニだったようです。
身廊左の「労働者聖ヨセフ(San Giuseppe Lavoratore)」、右かわかりませんが「母なる女王聖マリア(S.M. la Regina Madre)」が今でも見られると思われます。

パドヴァの聖アントニオ大聖堂(Basilica di Sant’Antonio)、モンテカッシーノ修道院(L'Abbazia di Montecassino→サイトが凝ってます)にも、アンニゴーニの作品があるようです。
パドヴァは…気づかなかったなあ…モンテカッシーノ修道院もその昔訪ねましたが…燃える炎のような色彩の絵があったようには記憶してるんですが、はたしてそれだったのか…
これから訪れる予定のある方、ぜひ現代巨匠の作品もご堪能頂ければと思います。

アンニゴーニ美術館公式サイト:2008年、フィレンツェにオープン。

友人Cとはフィレンツェのストロッツィ宮殿で開催されたアンニゴーニ展にも行ってきました。2000年のことだったのでしょうか。
デッサン力のすごさにとにかく恐れ入ったのですが、「フラ・アンジェリコの肖像(Ritratto di Beato Angelico)」が印象に残っています。
彼の中でのベアート・アンジェリコのイメージは、「天使の」画家が生み出す清らかなイメージからはかけ離れた屈強な人物像でした。
あの肖像画にもう一度出会いたい…と思っています。
と思ったらありました!↓
フィレンツェ・ドミニコ信徒会”ベアート・アンジェリコ”

ポンテ・ブッジャネーゼ
ついでに今自分もサイトをのぞいてみましたが…思ったより大きい村だったのかもしれません(゚▽゚;)。
29.74平米、人口7576人。
平地で、のどかで、メインストリート沿いのレストランも悪くなかった気がします。
バス停から見えていた家、今もあのままなのでしょうか…ピストイア県、もう一度ゆっくり訪ねてみたいものです。

※2017年6月9日付け記事修正しました(リンク先の更新)。

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コメント

初めまして、10年以上昔の旅の思い出を記された文のようですが興味深く拝読しました。アンニゴーニと読むのですね。今日初めて知り、その肖像画に衝撃を受けました。デッサンの見事さには絶望的な気持ちになりました。絵画に造詣が深い方のようなので、よろしければたまに訪問させて下さい。素敵な一文をありがとうございました。

山田彫金さん>

コメントをありがとうございます。
アンニゴーニに関してリンクを貼っていたサイトが、10年以上経つとほとんどなくなっていたようですね(あらためて確認してびっくりしました)。
全てを見透かすようなデッサンの迫力には、当時私も度肝を抜かれました。
フィレンツェのストロッツィ宮殿では特別展の図録を書いたかったのですが売り切れていて、友人と一緒に「再版あれば買いたい」とお願いするも結局そのままになってしまい、残念です。

最近は大相撲の記事ばかりで(苦笑)、展覧会などに出かけてもほとんど記事にしておりません・・・
これを機会にもう少し原点に帰ってそういう記事も増やしていけたら、と思います。
(大相撲の記事自体も最近滞り気味ですが・・・)

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