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2006年9月14日 (木)

レオパルディの言葉

頭痛がするので体温計ったら熱が出ていました。めったにないんですが。翻訳仕事はちょっと休憩し昨日の続きです。(ってこれも翻訳だ…かなり怪しくなるかも)

ジャコモ・レオパルディの絵はがきからの言葉("Pensieri"より):

(CX)
E' curioso a vedere
che quasi tutti gli uomini
che valgono molto,
hanno le maniere semplici;
e che quasi sempre
le maniere semplici
sono prese per indizio
di poco valore.

面白いことだ。
とても有能な人物のほとんど皆が、
単純なやり方をするのを
目にすることは。
そして、ほとんど常に、
単純なやり方が
価値のないあかしだと
受けとめられることを見るのは。

(LXXVI)
Nulla e' piu' raro al mondo,
che una persona
abitualmente sopportabile.

いつでも我慢できるような
相手ほど、
世界で珍しいものはない。

(IC)
Le persone
non sono ridicole
se non quando vogliono
parere o essere
cio' che non sono.

ひとは
自分らしくなく
見られることを望まない時、
自分らしくないことを望まない時には
滑稽ではない。

(LXXXVI)
Il piu' certo modo
di celare agli altri
i confini del proprio sapere,
e' di non trapassarli.

己の考えの限界を
他人に隠す
最も確実な方法は、
その限界を越えないことだ。

以上、4篇。
アイロニーを含む言葉の数々は、Pensieri(箴言、でしょうか。単純には「考察」ですが)のページにまだまだ盛り込まれていることでしょうが…私が知るのはこの4篇のみです。
病弱だったレオパルディは、人間のありようを小さい頃から捉えていたものと思います。
幼くしてホメロスを読破してしまうほどの早熟な詩人。
39歳を目前にしてこの世から姿を消した彼のことを、急に思い出すのも偶然なのか。
今の私は彼より数ヶ月多めに生きていますが、年月に対する成熟度は人それぞれ…とふと我に返るような。

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