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2008年7月29日 (火)

ロバート・ハリス「ポンペイの四日間」

またまたかなりのご無沙汰です・・・^^;

本ブログと別にスナップ写真中心のブログを持っていますが、そちらでもご報告しているように(両方見てくださる奇特な方はいらっしゃるのでせうか?)只今自宅療養中の身でございます・・・
腰の故障は本当に辛い。
体力消耗するし、何よりどんな体勢とっていいかもわからない。
峠は越したのでこうやってPCの前に座っていられるのですがねえ・・・

はさておき。
ここのところ色気の無いノウハウ本や仕事に役立ちそうか?と思われる本ばかり読んでいたので、少し食傷気味になりました。
寝る前に枕元の本棚を眺めてみたら・・・親が買った文庫本「ポンペイの四日間」が目に付いた。著者はロバート・ハリス(菊地よしみ訳)。

ポンペイはイタリア在住時、ガイドブックの翻訳を手がけたりTVロケ同行したりと縁があり、何となく思い出深い場所です。
(現地で日本語版ガイドブック「復元フィルムつきガイド~ポンペイ・エルコラーノ・カプリ」を見かけたら、手にとってみてくださいね~なんて

見るとふむふむ、あの青柳正規先生が「歴史小説、教養小説、サスペンス小説の三重の面白さが味わえる至高の名品」と評しておられます(帯より)。
実は読んだことがなかったので・・・ごろんと横になりながら「寝る前の10分」と思いつつページをめくり始めました。
が・・・
気づいたら3時間近くも読みふけってしまいました

もっとも、私は読むのが(読書に限らず、ともいえる)大変スローペースなので大して進んでないんですが・・・ということで「四日間」のうちの「二日目」途中で仕方なく寝ることに。
腰悪い最中、せめて睡眠不足だけは避けないとね

昨日の豪雨による川の氾濫ではないけれど、どれだけの短い時間でヴェスヴィオ山の目覚めが歴史に残る大惨事を引き起こしたか・・・その一部始終が小説仕立てで克明に描写されていきます。

ヴェスヴィオ山噴火2日前の夜明け前から話は始まります。
ローマから着任したばかりの若手水道官(土木技官ですね)が偶然巻き込まれた騒動で目にした(鼻にした?)恐ろしい兆候、ローマ史ではお馴染みのプリニウスだけが気づいたグラスの中の赤ワインの微動。
一般市民が何も気づかぬままに、人間が自然を制したと思われた都市(表題のポンペイだけではない)に最大の危機が迫る・・・まさにサスペンスであります

都市を統べる者は人間を制する者。
しかし、実際に都市そのものを建設したのは土木技術者たち。
彼らが立ち向かったのは、人間より底知れぬ力を持つ自然でした。
自然の驚異を知る者たちが、いち早く異変に気づくのです。
人間を制し、ふんぞり返っている場合ではない兆候に・・・

本を読んでいるだけとはいえ、大好きだったナポリとその周辺海域の光景も蘇りつつ時代は一気に2千年近く前の様子が眼前に広がる心地。
読書というより映画を見ているような錯覚に陥りました。
まだまだ回りたいところが盛りだくさんだったナポリ地域ですが、バイアやミゼーノ岬(小説ではミセヌス)を訪れる機会に恵まれただけでも臨場感が違うかな?

小説によると、なんとこの「四日間」のうちにヴルカヌス祭「ウルカナリア」が執り行われる日がちょうどあったとか・・・
vulcano(伊)、volcano(英)といえば火山ですが、イタリア語でヴルカノvulcanoといえば「火の神」も意味します。
火の神様の怒りを和らげるために生贄がささげられる日。それが奇しくも噴火前日、8月23日なのですね・・・。

いかん、今晩も夜更かししませんように・・・!
これは夏におすすめの一冊かもしれません

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