H21大相撲夏場所・11日目〜稀勢の里vs日馬富士
本日の大一番、ああ大失望の一番・・・拍子抜けしたまま、時間がずれこんだ結びの一番を見終えました。
結びの琴光喜関、一瞬で終わらせず、それがせめてもの報いといったところ?
優勝がかかっていること、疲れていることもよくわかります。
北の富士さんも擁護してましたが・・・
やはりここは日馬富士関!
正々堂々、真っ向勝負でいってほしかった
勝つことも大事。でもこの大一番で「疲れてるし、これで勘弁してくださいよ今日一日ぐらいは」のコメント、これはファンとしては失望です・・・。
相撲も駆け引き、なんでしょうか。そうかもしれないけど、うう〜ん・・・
疲れてるのは皆一緒。稀勢の里関にしても、相当の気合いを入れて土俵に上がったはず。疲れていても前半戦、皆必死に取り組んでいて観る方も楽しんでいた矢先。
観客が相撲に求めるものは、勝つことより良い勝負を観ることにあるのでは?
皆が今日の取組みを何よりも楽しみにしていたはず。
周囲の期待が高まりすぎて、大関も頭が混乱していたようではあります。
花道に登場した大関、しっかり支度部屋で汗を流したあとがありました。
だからこそ、かなりの期待をもって土俵を見ていた私。
が、いざとなると大関も頭より体が先に動いてしまったのでしょう。当然ながら・・・
そういう点では昨日の出羽海親方のコメント「ひとつ負けた方が、あと気が楽になるのでは?(日馬富士)自身が経験の無い初日から全勝というだけで、気負いが出てくると思いますね」というのも当たっているのかもしれません。
まさにその気負いが、仕切り中に大関の考えを混乱させたともいえるのでしょう。
その意味で、大関にもまだ精神的課題があるな・・・と再認識した今日の取組みでした。
これは・・・もし大関が優勝したとしても、手放しで喜べないしこりができてしまった感じです。
この一番をつくってしまったことで、明日から千秋楽まで大関がどう取り組んで行くのか、これまで以上に注目されることになるでしょう。
自らさらに重圧をつくり出してしまった大関、これからが本当の腕の見せ所となりそうです。
・・・・今日は面白い取組みが実にたくさんありましたが、な〜んか書く気なくしてしまった。。。あとで気を取り直せるかどうか。
力士は「力の紳士」と、かつての横綱が言ったとか。
相撲は、勝つことが全てではないからこそ、美しい。
スポーツである以上に「道」であるからこそ、日本人が憧れ、老いも若きも魅了される。
高見盛関や豊真将関にたくさん声援が飛ぶのも、礼儀正しさ・型を守りながら一生懸命正々堂々取り組むということに、ただ単純に我々は心を打たれるからなのだと思っています。
(高見盛関のおなじみの型は、見かけは破天荒であれ、純粋で真摯な気持ちがああなっていること、皆感じていることでしょう。あれは自分自身に打ち勝つための儀式であり、型であるのだと。)
凡人ができないことをやってのける力士たちの姿にこそ、私たちは感動を覚えるのだと思います。
大関、ある意味で凡人に戻ってしまった今日の一番。
人間である証拠でもあるし、これで「一事が万事」とはいいません。
気持ちもものすごくわかる、というか、想像できるので。
これまで以上に厳しくなることでしょうが、頑張ってほしい。それが出来る人でもあると信じているし。
期待しているからこそ、失望も大きかったわけで。
相撲も国際化したとはいえ、日本の精神文化は逆に輸出すべき重要な役目を負っていると私は考えます。
国際化するのなら、日本本来の精神性を国際化するべきではないかと。グローバル化の方向が一方通行になってはならない。
そのようなことを力士たちも、いま一度考えてほしい。(もちろん外国人力士に向けて言っているのではありません。皆さんに。)
体を使うだけではなく、心と頭でも精進することを。
・・・と、観戦初心者がえらそうなことを言える立場でもないのですが、相撲の美しさを感じるからこそ一言もの申したくなった本日の大一番でありました。
(プロの視点は違うかもしれませんが・・・幕内最軽量というハンデは確かにあるし、その意味でも舞の海さんの解説を合わせて聞いてみたかったかも・・・ザンネン!)
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