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2011年4月23日 (土)

BSフジLIVE「PRIME NEWS」20日(水)安藤忠雄氏出演

20日(水)は忙しかったので、BSフジのプライムニュースは録画して今やっと見終えました。
主要テーマは『建築家・安藤忠雄が提言 新しい街づくり構想』です。
しかし・・・なんと、公式サイトではアーカイブが残っていて視聴ができるんですね!!!
ご興味ある方は是非こちらをご覧ください。
過去10日分のみは視聴できるようです。

いや、やはり安藤忠雄氏の言葉にはいちいち頷きっぱなし。
この方が震災復興構想会議議長代理に指名されたことに希望を感じています。
メンバーが多いので大変だと思いますが、何とかよい方向にまとめていってほしいものです。

安藤氏の話。

明治・大正時代に日本を訪れた外国人は日本を絶賛した。
「日本には家族がある。地域との絆がある。自然を大事にする心がある。」と。
しかし、現代日本人はその全てを壊してしまった。
海外の人々が日本人の素晴らしさだと認めていた3つとも、破壊してしまったのだ。
今、私たちはどうやら電力エネルギー、食料というのが無限なものではないらしい、と気付き出した。
エコな街づくり、とは(ハイテクな意味でのエコではなく)、今までの生活を見直して(自分たち一人一人が暖房の温度を数度下げ、冷房の温度を数度上げるなど、資源は有限であることを前提として)、人間的な尺度でのエコを目指すということである。
そしてエコにはお年寄りから小さい子供までがともに顔を突き合わせるような、福祉的な社会づくりもセットにして考えて行くべきである。
そして、市民も自治体も皆が垣根を超えて語りあい、とことん発言し、自分たちの街を実現していくことが大切だ。

で、最後に安藤氏が提言したのは「自由」。
アナウンサーのお二人も困惑(笑)
日本人、もう少しおおらかになったほうがいい。
規制だらけにせず、自由にやらせること、だそうです。
しかし、それを有効にするためには徹底的な議論が必ず必要。
だから、全ての人々が発言しやすい環境づくりを是非進めていってほしい。
自由な発言ができる場所をつくること、それは東北や北関東に限らず全ての地域で求められていることでしょう。
国際化といわれるこの時代に、外国にさえ行きたがらなくなっている日本人はどんどん世界に取り残されていってしまう。
しかし、他の国には無い底力を持った日本人だからこそ、どんどん世界に発信していくべきなのです。
発信するためには、日本国内の悪しき風習(お上至上主義)も壊していかねば。
そして、そんな新しさと昔の日本の美しさをも兼ね備えた東日本の街々、地域が構築されていくことを願っています。

安藤氏は「美しくあるべき」という言葉も強調していました。
日本が壊してしまったものが何かといえば、その美しさだと私も思います。
効率優先で、風景の美しさを壊してきてしまった。とても残念なことです。
防災対策をするにしても、抽象的ではあっても「美しく」つくること。
日本人はそのような美的感覚を後ろに押しやって来てしまった。これは日本のアイデンティティを壊すことでもあったのではないでしょうか。

そして「鎮魂の森」構想があくまで個人的な意見だと断りながら何度も繰り返し出てきましたが、「鎮魂」そのものと同時に安藤氏が強調したかったのは、「自然を取り戻し、自然を大事にしてきた日本人の心と自然そのものの美しさを取り戻すこと」だと私は解釈しました。

新たなモニュメントのようなものをつくることで東日本大震災の記憶をとどめるのではなく、湾岸部に地域の人たちが選んだ木々を植えて、地域の人たちの手できちんと育てながら震災を忘れずにいられる森を何十キロ、何百キロとわたり延々とつくっていく。
阪神淡路大震災の復興にも安藤氏は携わっていましたが、その際にも募金で30万本のモクレンを街中に植樹したそうです。
大学生の犠牲者もいたので、各大学に犠牲者の数だけモクレンを寄付したり。
それらのモクレンは、あわただしく植樹した末に安藤氏が「植樹したら、あなたたちの手で育てていってください」と言う時間もないまま時が過ぎ、15年経った今は30%~35%が枯れてしまったそうです。
それを繰り返さないためにも、皆が参加して木々を育てていくことが大切なんだと氏は言っていました。それは、地域への愛着を育む作業でもあるのだと思います。
今も見事に咲き誇っているモクレンは、6メートルぐらいの高さに成長したそうです。
東北湾岸に鎮魂の森ができ、皆が手入れし、散策しながらその美しさを愛で、亡くなった方々のことを思う。
美しさは人を惹きつけるもの。
人を呼び寄せる地域になってほしい。
その森は、自然の防潮堤にもなってくれるかもしれない。
芭蕉が愛した松島が、津波の衝撃を多少なりともやわらげてくれたように。

安藤氏は、20代の時から大阪市の都市計画課に提言し続けてきたそうです。ビルの屋根は全部緑化すべきだ、など。
「あの変人を来ないようにしてほしい」と有名人になってしまったそうですが・・・(笑)
そういう信念を持ち続けて建築と都市計画に携わってきた氏は、今や世界が認める建築家、若造のたわごとだと今では誰も思わないような立場となりました。
でも、基本は変わっていない。
一般市民の我々もそうあるべきなのでしょう。
ただ、氏が言うように、全員が安藤忠雄になったら収集がつかない(笑)
(そこで急にイタリアのことを思い出す私・・・爆)
10人中2~3人が周囲を引っ張って行くような存在になれば、それでいい。

お金の工面方法を議論することより、まずはっきりとした目標さえつくれば、日本人は底力を発揮する。
そこに集中して驀進できる。
まずその基本構想を示すのが国ではありますが、地元の方々も今から何とか頑張って参加していってほしい。

民間企業についても触れていました。阪神淡路大震災後、安藤氏はあちこちの民間企業に「防災公園をつくってくれ」と提言したそうです。それに対し動いたのがたとえばパナソニック。数千坪の敷地を防災公園とし、トイレあり備蓄用倉庫あり、と避難できるような場所につくりかえたそうです。
私もドイツ企業がいかに社会貢献に力を注いでいるか、という番組を見て感心しっぱなしだったのですが(何しろ教育的かつ文化的、そして美しい!方々のエコタウンにせよ、ドイツから学ぶことは本当に多いと思う)、日本企業はお金があるのにまだまだ社会に対する貢献の仕方が足りない、あるいは仕方が下手だなと感じます。もっと社会のためにお金を使う企業が出てもいい。安藤氏は、企業は普段からお金を出す練習をするべきだ、と言っていました。
そして義援金をポンポン出すだけではなく、そのお金がどこに入ったのかを見張るべきだとも。
本当に役に立っているのかを見極めることで、ひとつのプロジェクトがある意味終わるのだと。

「日本人女性の長寿は世界の七不思議」ともおっしゃってました(笑)
なぜそんなにも長生きなのか?それは、好奇心旺盛だからだと安藤氏は言います。
お芝居、お稽古、その他いろいろ目標を持って生きている・・・
そういう元気な女性たちも巻き込んで街づくりをしていくべきでしょう、ということでした。
男世界の日本でまだまだ足りていないのはそこだと私も思う、思う!!!
フランスのG20や原子力関連のお偉方、赤十字もそうですが海外の素晴らしい女性がわんさかテレビにも出てきました。
トップに上り詰めるそういった方々もそうですし、一般の女性の力もまだまだ力を発揮するはず!
もっともっと活躍の場が広がれば、日本ももっと劇的に変わるはず。
みんなの頭がやわらかくなればね・・・

自然があって人間はその中にいる。そのことを基本に建築を考え続けてきた安藤忠雄氏。
氏のような力強い、説得力のある言葉を発せられるような人間的魅力にあふれた政治家の登場を期待します・・・
そして一般民は一般民でどんどん動いている。日本人、世界をぎゃふんといわせようではないか!

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