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2011年5月 3日 (火)

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2011~スタンプラリー

2011050221320000

母が持ってきたチラシを見て、おととい東京・丸の内へ行ってきました。
チラシによると「ブラームスとリストの世界~丸の内エリア5か所に、後期ロマン派のタイタン5人が登場!」ということで、ブラームス、リスト、マーラー、シェーンベルク、R.シュトラウスのエピソードを紹介している会場を回ってスタンプを押すと、特製オリジナルエコバッグが毎日先着300名もらえるらしい(笑)

地図を見ると、スタンプラリーの景品引換所は丸ビル7階の丸ビルホール。ブラームスの展示もしている会場です。
というわけで、最後に丸ビルに行くべし!と、TOKIAのシェーンベルク→オアゾのR.シュトラウス→新丸ビルのリスト→丸ビルの35階のマーラー→終着点の7階ブラームス、という順番でビル巡り。
基本的にパネルにエピソードの紹介、そして手書きスコアや楽譜の原本あるいはファクシミリ版も展示されていました。

お昼頃にシェーンベルクを見に行くと、見ている人はほとんどおらず。
展示が淋しい、そしてあの十二音技法の説明をパネルだけでというのは厳しいものが・・・実際に音も聞けるようになってればいいのにな、と思いつつ一通り拝見。
恥ずかしながら自分は楽器を吹くのを楽しんでるだけで、音楽家たちのエピソードなどはほとんど知らぬに等しい。
シェーンベルクが絵も描くとは知らなかったし、ガーシュインと仲良しだったとか、アインシュタインやチャップリンとも交流があったなんて全く知りませんでした。目からうろこ。
本人が清書したスコアを見てまたビックリ!
あり得ないほどきっちり書かれていて、印刷されたスコアのようではありませんか・・・!!!
ひょっとして作曲家の中で一番丁寧なスコアを書く人物かも。
売っているスコアでも、もっと見にくいのはいくらでもあるかと・・・(汗)
さすが複雑な技法を編み出したお方だけのことはあります・・・

しかし人が少ないな~、これならスタンプラリーは楽勝だなと思いつつシェーンベルク氏の峻厳な顔つきのスタンプを押し、丸の内オアゾへと向かいました。

リヒャルト・シュトラウス。
一番笑えたのが、指揮者としても有名だった彼の指揮というのが恐ろしくテンポが速かったらしく、ベートーヴェンの7番を45分だったか、とにかく凄い指揮をしたそうで・・・
特に、スカートというトランプ遊びが何よりも好きだったので、演奏会本番中にスカートを皆とやる時間に間に合わないことに気付いた瞬間から曲のテンポを超スピードアップさせて終わらせた、なんていうエピソードには唖然。ほんとですか???
指揮も左手はポケットに入れたまま右手だけで振ってたとか。お顔を拝見してると何となくそれはわかる気がします(笑)

スピードに関する真偽のほどは?と後から思ったので、ベト7はご本人の指揮による録音も残っているのを知り、ネットで試聴してみました。
・・・そんなに速いかなあ・・・?思ったほどには・・・。4楽章なんて普通より遅いような。
むしろ、曲に「大幅な省略」があったそうなので、その分演奏時間が短くなった、ということなのでしょう。(間違っていたらすみません)

次は新丸ビルの3階へ。リストです。
あれ?
先のお二人とはえらく待遇が違うようですが・・・
そうでした、特別展のタイトルは「ブラームスとリストの世界」でした・・・
(※実は帰宅してから趣旨に気付いた( ̄Д ̄;;)
ええ、入場者も多かったのであります。

「リストマニア」はそういえば聞いたことあるような、と思いましたが、その美貌で卒倒してしまうご婦人も数多くおられたそうで。
当時のピアノが現在のような仕様になったのも、リストの恩恵が大きいとか。彼の助言でどんどん改良されていったのですね。
演奏の激しさから弦が切れたりと、ピアノが壊れるのは必至で演奏会場には数台ピアノが用意されていとは・・・いやはや。

パガニーニのエピソード、面白い。というか、パガニーニのほうに興味がいってしまいました(笑)
人間業とは思えないほどの奇才ぶりを発揮したパガニーニは「悪魔に魂を売り渡したのと引き換えに、あの腕前を手に入れた」とまことしやかに噂されるほどで、彼が死んだあとはどの教会も埋葬するのを拒み、遺体は各地を転々としたそうです。

そんなパガニーニの演奏に感激し、「ピアノ界のパガニーニになる!」と猛練習するリスト・・・
それにしても、若い頃から聖職者になった齢を経た姿まで、肖像を見る限り確かにカリスマ的で近寄りがたい完全主義者のにおいがするリストであります。髪型、何十年も変わってないし(驚愕)。
いろんなカリカチュアが興味深く、一人でパネルを見ながら笑ってしまいました。
いかんですね。いや、笑うためのカリカチュアか。

リスト初版譜の豪華さにもびっくり。曲のテーマに合わせた田園風景がエッチングできれいに描かれており・・・
時代の寵児ならではの何かを出版物からも感じてしまいました。

そして、自筆の書簡もありました。
ハンガリー人なのにハンガリー語は一生しゃべれず、ドイツ語とフランス語が堪能だったリスト。
書簡はフランス語。思い切りのよい字体には自信があふれているようでした。書かれている内容も高飛車・・・(笑)

リストは今年、生誕200年^^

4人目は、マーラー。丸ビル35階のロビーです。
再び、シェーンベルクやR.シュトラウスばりの質素な展示・・・ではありますが、木製スピーカーから彼の交響曲が流れていました。
彼の場合は何と言っても妻アルマが清書したスコア譜!(※ファクシミリ版)
ビスコンティの「ベニスに死す」で一躍有名となった、あの5番の4楽章「アダージョ」の主題が、アルマによって書き変えられていたとは・・・!!!
グスタフによる単純な音型に変化を持たせた結果が、あのメロディーだったとは・・・う~ん、ショック。
で、結果的にあのアダージョにはどちらの音型も存在しているので、それも面白いなと感じた次第。今度聴く時には、今までとは違う聴き方となりそうです。作曲家としてのアルマ、結婚する際にマーラーから作曲を禁じられた彼女のセンス・主張が込められた曲・・・マーラーが幸せの絶頂を迎えていた年に生まれた曲。

マーラーは没後100年。5月18日が命日です。

さて、いよいよブラームス。
7階のホールは、完全なる展覧会でした。
質実剛健な彼の部屋の再現や、日本初公開の「雨の歌」の自筆譜まで展示されていました。

シューマンと妻クララとの交流。その蔵書から16世紀音楽に多く触れる機会を持ち、ウィーン楽友協会理事として大きく貢献し、激動の時代にも古典主義を貫いたガンコ親父。
古典的な楽曲でありながら、ものすごく斬新なシンコペーションが出てきたり、古典を通り越して「普遍的」とさえ呼びたいほどの美しさと崇高さをもつブラームスは、いつまでも新しく普遍的な感動を与えてくれる存在です。
ブラームスを演奏する時、他のどんな作曲者の作品を演奏する時とも比較できないような至福を感じるのです・・・何なのでしょうか。
譜面のどこを聴いていても、演奏していても、どこにも違和感なく音の中に埋没できるというのか。
このような美しい曲を生みだしてくれたブラームスには感謝するばかり。
ブラームスより後の時代に生きている自分がありがたい。

というわけで、展示そのものの説明はほとんどしてませんが・・・色々な人物との関わりも知ることができて、興味深い展覧会でした。

ちょっと残念だったのは、クラシックが聞こえてくるはずなのに琴の音がときたま・・・(笑)
あの展覧会場の部分だけは独立させて、全く関係の無い音楽が聞こえてこないようにできればいいんですけどね^^;

で、無事スタンプ押しが終わり、エコバッグはどこでもらえるのか!?
募金箱の近くの女性に聞いたら、向かいのグッズ売り側で受け付けているとのこと。
スタンプ帳を差し出したら、いただきました!

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A4サイズのエコバッグ。イラストは敬愛するブラームス氏ではございませんか!嬉しい!
ちなみにスタンプ帳↓

2011050221330000

シェーンベルクさん、ごめんなさい・・・(汗

そう、なんだかんだで気付いたら3時!おいおい!
でもエコバッグ、セーフ^^
きっと私のようにのんびりパネルを読む人間はほとんどいなかったのではないかと・・・
もともとエピソードを知っている人であれば、ほとんどスタンプを押して回るだけでもOKかもしれません。いえ、もちろん見るべき物もありますが・・・。

私にとっては勉強になりました。いかに何も知らないかを自覚した時間でもあったわけですが。
そして、わずかではありますが「東北の子供たちに楽器を届けよう!」というプロジェクトがあったので、募金してきました。
お礼にと「元気!FOR JAPAN」のシールをもらいましたが、シールをつくるコストを思わず考えてしまった・・・その分、楽器代に回してほしいな、なんて。

P1000222

7階から、1階のコンサートの様子が見えました。ピアノ、ヴァイオリンとホルン!聴きたかったけど時間のこともあるので断念。
しかし・・・ここを覗きつつ、この瞬間に揺れが来ないことを頭の片隅で祈っている自分もいたりして・・・
いや、それだけはご勘弁願いたい。ここ、あの日はどんな感じだったんだろう・・・

東京駅の新しいドームも目の高さに。久しぶりに東京駅を見たので、こんなに出来上がってるとは知りませんでした。

P1000221

東京駅も楽しみですね!

そしてばーちゃんへのお土産に大友楼のお弁当を駅構内でゲット。ばーちゃん宅へ戻ってから写真撮影にも協力してもらいました(笑)

Photo

どんな味だったのかしら。

ラ・フォル・ジュルネ
、明日から(というか今日から、ですね)三日間が本格始動。
私はスタンプラリーのみでしたが、行ける方は是非楽しんできてほしいな~と思います^^

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