H24年大相撲九州場所三日目メモ(幕内):把瑠都休場に、他の横綱大関は安泰
九州場所三日目。幕下から幕内まで、実に熱戦が多かった一日
最後まで楽しめました
まあ、二日目と打って変わってご贔屓力士がことごとく白星だった、というのも大きいのかもしれませんが、お客さんも大喜びの相撲が格段に多かったように思います
とりあえずはこの記事では幕内のみを。
【幕内】
幕内土俵入り。相変わらず国ちゃんにも声援は飛ばない、アミさまでさえ声援が少ない九州場所かたよるかたよる
ハルさま土俵入り。「かっこい~~!!!」とおっちゃんから声がかかるハルさま(笑)二日目はおばちゃんが一人フライングで「よいしょ~~~!」なんて叫んでましたね(笑)
三日目の土俵入りも一つ一つの所作を丁寧に行ったハルさまでした
それにしても横綱土俵入りをこんなに真剣に見つめる日が来るとは・・・思わなかったなあ・・・(しみじみ)。
解説は正面が舞の海くん、向正面に雷親方(垣添)
、実況佐藤アナ、東西リポ太田アナ・大坂アナ。
相変わらずオサレな秀平くんです。初日が向正面で地味シックだっただけに、正面席では「私が主役です!」と舞の海カラーを前面に押し出しております♪
そして・・・あまりにも笑顔がキュート!!!な
垣添ちゃんっ相変わらず可愛いよ~~~
かつての稽古風景も流れる!
横綱・武蔵丸に稽古をつけてもらっている!
ちなみに舞の海くんは「体が壊れるから」と曙・武蔵丸とはゼッタイ稽古しなかったそうなささっと視界から自分の姿を消す舞の海の様子が容易に想像できる(笑)
それに対して垣添ちゃん、小さな体で・・・ほんと、頑張ったよね
正直、もう少し長く垣添ちゃんが相撲をとる姿を見たかった私ですが・・・今となっては解説席に座ってくれるだけでもありがたいです。
先に垣添ちゃん特集をしてしまいましたが、中入り企画は「新入幕 常幸龍に注目」であります。
プロ入りして「環境がよかった」(当時は木瀬部屋と北の湖部屋の力士がいて大所帯、稽古する相手がたくさんいた)、幕下付け出しではなく一番下から掃除から何から始めたことで「何くそ」と上に上がる気持ちが強く持てた、これまでは受ける相撲が多かったので今後は立合いすぐ廻しに手が引っ掛かるぐらいの相撲を目指したい、等々、実に明晰に答える常幸龍。
学生相撲経験者でも、相撲教習所で一つ一つの科目にも実に真面目に熱心に取り組んでいたといいます。そういうところ、好感持てるなあ!
目的意識がはっきりしていて頭も良さそうな常幸龍、これからに注目です!
日体大出身者で最近は三役にまで上がる力士がいない、と舞の海くんが嘆いてましたが・・・彼なら狙えることでしょう。
腰の不調が多いのでそこが心配ですが、ケガとも上手に付き合いながら鮮やかな相撲で土俵を沸かせてほしいですね!
では幕内前半戦。
・常幸龍vs千代大龍
いきなり常幸龍(笑)そして相手は日体大同学年という千代大龍!立合い前の様子を見ても千代大龍のほうが気合十分、負けてなるものかという雰囲気プンプン。立合い前の腰の割り方も勢い良し(笑)取組前も「相手は考えすぎるところがあるので、一気に持っていく相撲を目指す」と言っていた通り、細かい突っ張りで相手を圧倒しながら一気に押し出し!
常幸龍「意識しすぎました。叩きも頭にありました。本当に悔しい」
千代大龍「思った通りの相撲がとれました、満足です」
迷いのない気持ちで勝った千代大龍でありました。
・芳東vs若荒雄
ご当所・九州場所での幕内は初めてという芳東。先場所も「幕内で相撲をとりたい!」という一心で必死にとってきたようですね
これまた1分以上の大熱戦に!若荒雄の突っ張りといなしにも我慢し食い下がり食い下がり、とはいえどちらも譲らない。両者必死の攻防が続き、見ているこちらも力が入りまくるしかし最後に我慢できなくなった芳東が引いてしまったところを渾身の力を込めて押し出した若荒雄、やっと初日が出た!場内から二人に大拍手が。
「なんとか(ゼイゼイ)・つかまらないよう(ハアハア)・とりました(ゼイゼイ)」と、大坂アナによる若荒雄の談話(言葉を区切る手法)が非常にわかりやすい(笑)
「若荒雄は上突っ張りだから芳東に効かないんですよね」(舞の海くん)
・富士東vs玉鷲
押し相撲対決。玉鷲が突っ張ってからの叩き込み。今場所、威力が戻ってきた感のある玉鷲。
場内の盛り上がりようを見ると、初日から三日目までずっと客入りも一緒という感じが。というより、平日のほうが盛り上がってます(笑)
・旭日松vs千代の国
おお、国ちゃんの気合注入だ!お兄ちゃんじゃなくてもやはり花道奥に顔を向けている国ちゃんの姿が!頷き方は控えめだったかな。
しかし宴会部長の塩まきと同時に自分も塩を撒いてすぐ土俵中央へと踏みだす国ちゃん塩かかるよ!と心で叫んだが時すでに遅し
髷にも肩にも塩の塊が~~~
肝心の取組は・・・まず立合いつっかけてしまい、しっかりとお辞儀する国ちゃん。二度目、当たって宴会部長を組み止めた国ちゃんが少しひねったらあっさり宴会部長が崩れ落ちた・・・ように見えたさあこれからだ、のつもりだった国ちゃんがボー然としてたような(笑)
自分の塩で滑ったんじゃないのか!?と、実況席でも方々でも憶測が(笑)
九州場所の砂が滑りやすいと誰かが言っていたような気もしなくもありませんが、そもそもサッカーのピッチのように滑りまくる光景は見ていないので、信憑性はないと見ましたw
決まり手は国ちゃんの叩き込み。
・雅山vs嘉風
連日場内を沸かせる嘉風。またまた激しい突っ張り合いいなし合い、そしてまたまたすばしこく雅山の後ろにつくとそのまま送り出し。
嘉風、よくタテミツつかんでないか?とひやっとする場面があるよなあ・・・山本山のお尻の割れ目が見えてしまったかつての一番を特に思い出しそうになる今場所です
・勢vs北太樹
勢いが当たってすぐ左をこじ入れ前に出ると、土俵際で北太樹が小手に振る。しかしその時の勢いの左腕がまるでリカちゃん人形をいじめた時のようにぐにゃりと曲がって見える
結局北太樹のほうが先に土俵を割っており、決まり手は勢いの寄り切り。勢、3連勝!!!
勢、こともなげに東に戻って礼をして花道を下がっていったが、下がった後に左肘を気にしていた様子。場内では全くそぶりを見せない姿に「立派ですね」と舞の海くん。
・若の里vs朝赤龍
朝赤龍、右足関節捻挫で2週間の安静が必要とのこと、休場・・・。
若の里、不戦勝で水戸泉を抜き、通算808勝で単独10位に!
「正直、若の里や雅山はここまでくると相撲内容はどうでもいいと思うんですよね。」と、またまた舞の海くん、すんごい発言を・・・
「勝つことが大事」と言いたかったようではありますが、のけぞりそうに。
・翔天狼vs豊ノ島
会場では双葉山生誕百周年を記念し、双葉山の写真展が開催されているそうです。時津風部屋・双葉山道場の豊ノ島も「本当は双葉山関の写真をじっくり見たい」そう。佐藤アナ舞の海くんに「ご覧になりましたか?」とふるが、「いえ見てないんですよ」と苦笑いの舞の海くん(笑)
豊ノ島、立合い翔天狼の当たりを受け、足が出てこない翔天狼をすかさず叩き込み。豊ノ島の顔のすぐ下に翔天狼の頭があったので、あれじゃそうもなるだろうという感じ。
椅子席には大所帯の時津風応援団が!豊ノ島・時天空に声援を送ってました
・大道vs豊響
立合い豊響つっかけ二度目の立合い。出てくる豊響を左からいなして回り込んだ大道が突き落として豊響、土俵の外に飛ばされる。反応がいい大道です。今場所もまさか神懸かってくるか?
・碧山vs阿覧
自分の相撲でそれぞれ2連勝中の二人。しかし碧山の威力おそるべし。なんと二突きでもう阿覧は土俵の外
・時天空vs舛ノ山
なにかやりそうな雰囲気を醸し出していたテンクーさま。そして本当に・・・やった「けたぐり」を!しかし左を差し前に出たトモハルくん、けたぐりをものともせず体ごとテンクーさまを寄り切り!
肩のテーピングがさらに厳重になっているトモハルくん初日が出てよかった
テンクーさま、早く相撲を終わらせてくれてありがとう(笑)
後半戦。
・高安vs臥牙丸
お子ちゃまが「たかやすがんばれ!」を連呼。必死に叫んでたのだけど・・・こちら必死の臥牙丸、突き押しに徹して高安のいなしにも臆せず迫力の押し出し。
「高安は体に芯を感じないんですよねえ」と舞の海くん。
高安・・・浮き沈みが激しすぎるよ・・・><これで高安、3連敗。ガガちゃん初日。
・旭天鵬vs豪風
立合いもろ差しになりテンホーさまの懐に潜り込む豪風だったが、テンホーさまキメて左上手になると、右は豪風の首の後ろにあてがいながら豪風を裏返す。見事に決まった上手投げでテンホーさま、2勝1敗。豪風も2勝1敗。
・妙義龍vs安美錦
低い相手には低く、とアミさま、前傾姿勢で妙義龍を突き放しながら前へ前へと出て妙義龍を押し倒し。素晴らしい相撲でした。しかし妙義龍・・・いったい・・・3連敗とは。アミさま、初日。
・豊真将vs稀勢の里
序盤三日間で最も素晴らしい相撲だったキセ!!!文句なし!!!腰がよく割れてるし、相手を見ながら慌てず左を差してから右上手になり万全の態勢で寄り切り。だんだん調子が出てくるかな???豊真将、3連敗^^;
・鶴竜vs松鳳山
立合いかち上げる鶴竜、右から裕也くんをいなし後ろを向かせて突くように送り倒し。さすがに3連勝とはいかなかった裕也くんだった
「もっと強く当たらないとだめですね」(裕也くん談)
熱戦も期待したけど・・・ちょっと残念だったかな~。
・把瑠都vs豪栄道
把瑠都、左大腿筋挫傷により3週間の治療を要する・・・ということでついに休場
ゴータローの相撲が見られないのも残念だった
把瑠都、来場所は関脇に陥落して10勝以上がノルマに。ここはしっかり治して出直してきてほしいですね。
・栃ノ心vs琴欧洲
いきなり四つ相撲からの両者。左上手が早いカロヤンが危なげなく寄り切り。
「栃ノ心は工夫がありませんね」舞の海くんより一言。
・琴奨菊vs魁聖
佐藤アナ「今日はよく考えて出た琴奨菊!」w
ガブちゃん、右を差し左はおっつけてから上手をとって投げを打ち、魁聖の体勢を崩しながら最後再び左手を振り寄り倒しに近い上手投げ。相手に廻しをとられないようにしていた&終始動いた魁聖、初日出ず。
・栃煌山vs日馬富士
見ているこちらがド緊張。祈る気持ちで始まる立合い、オーザンの両腕の間、胸を突くハルさま、つかまらないように右から張ると即もろ差しになり一気寄り。うがーよかった!!!ほんとによかった!!!これで対戦成績も7-6になったということか。
「立合いは悪くなかったんじゃないかな」とハルさま、取組後の談話。
「横綱は張り手をするべきではない」と舞の海くん、また言いだすけどね。それなら私は、白鵬の張り差しも封印するべきではないかと思うのですが。体が恵まれた白鵬と、いまや平均体重160kgと史上最重量の中で小兵の横綱と、同じ土俵で戦えと言っても無理があるよそれに張り手だって一度しかしてない。白鵬のかち上げのほうがよっぽど危険です。体ができてくれば、徐々に張り手が減っていく。ハルさま、きっとそうなると思います。
・白鵬vs隠岐の海
歩くんよ。仕切り前からすでに大銀杏がずり落ちていたね。太田アナじゃなかったから、言及はなかったけどね(笑)
仕切り中の息の吐き方を見ても、気合い入っておる!と期待を抱かせる隠岐の海の姿が「いい感じだ!」と思う反面、白鵬も静かな表情の中にかなりの気合いが見て取れる。
「(力士が)横綱白鵬に勝った相撲は最近、四つがありませんよね」と取組前に言ったという隠岐の海。そうだ、それなんだよ!横綱を四つ相撲で倒す相撲が見たいんだよっ!!!しかも「また金星を狙います」と力強い言葉!!!
そして、期待通りの結びの一番でした。立合い、いきなり白鵬の右腕を抱え込みとったりをかます隠岐の海!そこを回り込んで左から張り手のように歩くんを左からバチンと思い切りいなそうとする白鵬だったが歩くん全く顔への張り手・突きにもひるまず手を伸ばし白鵬に食らいつこうとする!そして右下手をとる歩くん!白鵬に左上手をとらせまいと粘る!両者、まわしの探り合いに。しかしそこは白鵬だった。左でバチンと隠岐の海の脇腹を叩くと即巻き替えもろ差しになって寄り切り!!!さすがは横綱相撲。それにしても見応えのあるいい結びで大満足隠岐の海~、大勝ち期待するぞ
やっぱりスケールの大きい四つ相撲は面白い!と再確認させてくれてありがとう
休場になった把瑠都をのぞき、横綱・大関陣が全員安泰だった三日目。序盤あと二日、果たしてどうなるのでありましょうか!?
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さすがに、雷親方に力入ったリポートですね(o^-^o)
お尻の割れ目が見えそうな取り組みが すでに今場所何回かありますよね。ドキドキするからやめてほしいなあ。
琴奨菊関に対し、「今日はよく考えた」と連呼する佐藤アナに、妹がプンスカ怒ってました。( ´艸`)プププ 「いつもちゃんと考えてるのに!p(`ε´q)」って。
だんだんと声援が増えていい雰囲気になってきましたね!
投稿: まーがりんろーる | 2012年11月14日 (水) 14:33
ろーるさん、も~ちろん垣添ちゃん中心で
お尻の割れ目どころか前が見えそうで危ういですよね^^;
そういう時、ユルフンはほんとに心臓に悪いものが^^;
わはは!ガブちゃん、いつも考えてるのと考え通りにいかないのは別問題ですものね!(この発言も怒られそうw)
今日(三日目)はカッコよかった!o(*^▽^*)o
お客さん、土俵によく集中してますよね!よかったよかった!
投稿: 蒔右絵門 | 2012年11月14日 (水) 18:20