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2012年11月21日 (水)

H24年大相撲九州場所九日目:取組メモ(幕内)

遅まきながらの九州場所九日目メモ。幕内のみ。

【幕内土俵入り】

どうやらモンゴル人力士応援団がいたと思われ、ワンテンポずれて黄色い声援が飛ぶ。
あれは・・・英語音声ガイドを聞きながら観戦してるのでしょうか?
福岡国際センターの仕組みを知らない私。

ハルさまの土俵入りでは白鵬より格段に声援が飛んでいた。
そんなハルさまの所作。九日目はとりわけこれまでよりも淀みなく流れるような雰囲気。
四股を踏んだ後に化粧回しをまっすぐに直す仕草もなかった。
スムーズではあるが、ひとつひとつの所作の丁寧さは変わらず。時間だけは少しばかり短縮されたかな?

九日目の幕内解説は正面が勝昭くん。向正面に秀ノ山親方(琴錦)。実況太田アナ、東西リポ三瓶アナ・藤井アナ。

なんといっても・・・勝昭くんのジャケットが!ジャケットがああ~~~

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紅鮭色だよおっかさん
テレビを二度見。演歌歌手か夜の帝王か!?
演歌歌手というには・・・九日目も人知れず「ゴホゴホ」と咳き込む声がマイクに拾われている勝昭くんでありましたので・・・無理があるか。
最近、解説をしていない時に時々咳をしていらっしゃいますので・・・正直、ちょっと心配しています
まあ~しかし、似合いすぎだなあ・・・紅鮭色。故郷・北海道に敬意を表してのことなのかしらん。

肝心のお声はテンションが低いというより単にボソボソと聞き取りにくかった取組が始まってからはよく聞こえましたが

【中入り】

中入り企画は「綱の系譜 第65代 貴乃花」でした。

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ちょっとばかりカメラ目線インタビュー(笑)
「(横綱昇進を見送られた時)師匠のほうが淋しそうでしたね」
「(平成6年九州場所、綱取り場所で14日目に優勝が決まるが)あの時は優勝しても嬉しくはありませんでした。とにかく千秋楽がありましたから」
そして千秋楽、対曙戦。曙に何度も振り回されながらも驚異の足腰で粘り、ついに2場所連続の全勝優勝。
「周りの方々のために、というのが大きかったかな」
「(横綱とは)全てを受け入れ、呑み込んで、いかに土俵で力に代えるか。型を作っていくのか。そういうことでしょうか」

その後、勝昭くんが再び紅鮭ジャケット姿で映し出され、そちらに注意が喚起されて会話がまったく耳に入らなくなったという・・・罪なお方であります。
でも、新横綱日馬富士が一敗を喫したことに関して
「一敗したほうが気持ち的にも楽になりますかね?」と振る太田アナに対し
「出来れば勝ちっ放しがいいに越したことはないですよ。自分は7日目までは勝ってたかな」
「13日目まで白星で14日目に黒星となったようです(太田)」
「まあでもあの頃は3人いたから。大鵬に玉の海というね。気楽でしたよ」
・・・という受け答えがあったのだけは聞こえていたようです。

さて取組メモ。

【幕内】

把瑠都がこの日をもって負け越しとなり、関脇に陥落が決定。

前半戦。

・常幸龍vs玉鷲
常幸龍、立合いでは仕切り線からかなり下がっていたのだが・・・常幸龍の張り差しは「張り」までで、玉鷲が左おっつけ常幸龍の胸を押しながらガンガン前に出て押し出し。
「今までの強さは何だったんだと・・・期待はずれですよねえ。相撲が全然良くなりませんね」(勝昭)

・富士東vs千代大龍
回転の速い突っ張り合いになったがおかわりくんの気迫がすごい。千代大龍の左目におかわりくんの手が入ったようにも見えた突っ張りからの叩き込みが決まり、倒れた後肩がしんどそうだった千代大龍
勝ち名乗りを受けるおかわりくんもブンッ!と手を振って、まだ気合が入りまくり!
「肝心の当たりがなかったし、叩きも見せましたね千代大龍。前のめりになった時に叩き込まれましたね」

・芳東vs雅山
同年代対決、実は初顔合わせ!
かたや遅咲き、かたやスピード出世で今でも幕内で味のある気合の相撲をとる大ベテラン!
結局、常につっぱりを繰り出す雅山に防戦一方の芳東の図。雅山、押し出し。
「芳東は胸を出す力士なので、的も大きいですから、雅山にとっては格好の相手です」(秀ノ山)
これで早くも負け越しとなってしまった芳東。取組後のコメントは「同年代の雅山関とはずっと対戦したいと思っていたので嬉しかったんですが・・・こんな内容じゃ駄目ですね」でした。

・旭日松vs若荒雄
代わるこちらは「千葉県」対決、野田市vs船橋市(笑)
勝昭くん「かたや旭日松はやや直線的な押しですが、かたやアレは引く相撲ですからね」
勝昭くん・・・「アレ」とまで言うのか・・・
塩まき儀式、なんと自分の撒いた塩を自らかぶっている宴会部長の姿がw
若荒雄が上突っ張りから旭日松を思い切り叩くが旭日松落ちず。しかし赤房下まで追いつめられる旭日松、うまく左へ回り込んで若荒雄をかわすと若荒雄、ばったり倒れる。決まり手は引き落とし。
鼻血出ちゃった宴会部長
「旭日松は体は丸いですが機敏ですね~、元気いいですよね」(勝昭)

・北太樹vs嘉風
立合い即左を差し右上手を探りながら出る北太樹。北太樹が右上手をとると嘉風、回り込んで逃げようとするがそのまま右上手を離さず付いていった北太樹が青房下で嘉風を奈落の底に落とすかのように突き放し、土俵外に膝から崩れてそのまま土俵下に落ちる嘉風であった。決まり手は寄り倒し。寄り倒し?寄り倒しの定義をあらためて確認。「四つ身で寄りながら相手を土俵際で倒すこと」そうか、自分が倒れようが倒れまいが、相手が倒れればいいのか。北太樹は相手を倒すと普通に立っており、そのまま東に歩いて戻っていった^^;
「嘉風は四つに組むと負けます。しかし当たった時、北太樹の体は全くぶれてませんでした。北太樹の当たり勝ちだったんですね」(秀ノ山)
「はいその通り」(琴錦デーには省エネ解説の勝昭くん)

臥牙丸vs千代の国
「千代の国は若々しい相撲をとりますが、思ったほど星が上がってませんね。なんでもできるがまだ『これ』という抜きんでたものが無いのかなという気がします」(勝昭)
立合い、少し立つのが早かった国ちゃんではあったがガガの一発一発が重い!攻められ後ずさる一方の国ちゃんをガガちゃんが突き出し!
花道を引き揚げて行く国ちゃん、ずっとうつむいたまま・・・・・・・・
「今度(臥牙丸と)やる時には横から攻めるとか工夫しないとね」(勝昭)
試練が続く、国ちゃんの幕内。

・若の里vs豊ノ島
豊ノ島が左おっつけから即もろ差しになったため、豊ノ島の首を左で抱える若の里だったが、腹で若の里を赤房下まで追いつめる豊ノ島。若の里、おっつけていた右で豊ノ島をいなしながら回り込み、両者土俵中央に戻る。豊ノ島、もろ差しのまま若の里の両廻しを深く掴むと、きめようと抵抗する若の里を正面側に寄り切り。
「じっくり自分の型にしてから攻めて行くのが豊ノ島の安定感の良さですね~」(秀ノ山)
「いつも楽しませてもらってますよ豊ノ島は。特に上位とはね」(勝昭)
これで豊ノ島、勝ち越し8勝1敗!そして翌日、新横綱戦。
「豪栄道と豊ノ島は気持ちが上位に負けてませんからね」と横綱戦を期待している勝昭くん。
豊ノ島勝ち越しインタビュー。
「(この番付での勝ち越しは)当然と言えば当然でしょうか?」(藤井)
「いや、出来過ぎだと思います」
「2年前は優勝決定戦までいった九州場所です」(藤井)
「2年前は2年前なんで。全部勝つつもりで頑張ります」
「明日は日馬富士戦ですね」(藤井)
「・・・・・・・頑張ります」
娘さんの誕生も力になっている様子の豊ノ島でした♪

旭天鵬vs勢
ベテランvs今成長著しい若手~~!!!な取組。
立合い左おっつけ右差しの勢が必死に前に攻めて行く勢だったが、俵で逆転突き落としが待っていた^^;
「やはりベテランだよねえ、力あるねえ。相手の足が流れたところを見逃さなかったね」(勝昭)
花道奥に戻ってきたテンホーさまを旭大星が満面の笑みでお出迎え。二人でニコニコ歩いていき、そのまま帰ろうとするテンホーさまをインタビュールームへと向きを変えさせる旭大星。
取組後の勢「あそこは勝負、止まってはだめと思って出た」
「そうです!あそこは出なきゃダメなとこ。詰めが甘かっただけ。旭天鵬を褒めるとこだね」(勝昭)
これで通算821勝で単独8位、あと1勝で安芸乃島に対というところまで来たテンホーさまでありました!
そのテンホーさま「相手の若さ、勢いは土俵で感じた。足流れてたのは感じました」ですと。落ち着いてる!これぞ百戦錬磨!

阿覧vs舛ノ山
初日に比べれば肩もだいぶよくなった、というトモハルくん。
この取組・・・絶叫してしまいました
勝昭くんも感極まった様子。「頑張るね、危ないとこばっかだったけど、このあんこ型でよく体動くよね
腕っ節の強い阿覧に廻しをとらせず動き回った!一回転までして下がって廻しを切って、引き落とし!
この日一番の大歓声・・・全国各地のお茶の間も、お茶碗すっ飛ばした家庭もあるやもしれません。
秀ノ山親方がここで告白タイム!
「解説者の立場でこんなことを言ってはなんですが、私実は舛ノ山の大ファンなんです
・・・今場所はやけに告白する親方が多いなw あ、まだ二人目かww
ハアハア言いながら花道を下がっていくトモハルくんだったが、心なしかあれだけ目まぐるしく動いた割にはハアハアが以前より軽くなったように感じた・・・ひょっとして、毎日のウォーキングや水泳の甲斐あって持久力が少しだけ出てきたのでは?
・・・と、そんな気がした一番でした。そうだといいな。

このあたりでケガで休場する話となりました。勝昭くん、苦言を呈するの巻。
「最近の子たちはぶつかり稽古で転ぶ稽古はほとんど嫌がってしないからね。特に大きいのはね、痛いし泥んこになるし嫌がるんですよ。ぶつかり稽古をしないのも怪我につながるんです。どんどん転ばないと!」

柔道の受け身の練習と同じで、ぶつかり稽古で引きずられたり転んだりを繰り返さないと、万一負けた時の体の動かし方が体に染みつかないのでしょうか。
本当に、最近はちょっとしたことでケガをする力士が多すぎるような・・・。

・高安vs翔天狼
翔天狼が左差しからもろ差しになり、翔天狼の左手を振り払う高安だったが、外された左手を今度は高安の喉元に当てて引きながら高安の左足を裾払いする翔天狼。高安、左膝を曲げた形で倒れた後、左足が少し痛そう><
「(体は大丈夫といっても)相撲が大丈夫じゃないねえ」(勝昭)
花道を引き揚げる高安の姿に木枯らしが吹きつけるようだ・・・

後半戦。

・時天空vs嘉風
やっと決まった、テンクーさまの蹴手繰りが
左を張ってから右足での蹴手繰り。場内からヒューヒューと口笛が聞こえてくるが・・・「いいぞ!」」という意味か?w
「本人も星が上がらず迷ってるんでしょう。笑うしかないぐらいの相撲ですよね」(勝昭)
うーん・・・でも蹴手繰りは一場所一度は成功させたいんじゃないかなあテンクーさま・・・?
これでご本人、一安心?

・大道vs魁聖
魁聖、立合いつっかけ二度目、少し早く頭からいく大道、攻めるが魁聖前に出ながら右を差し左はおっつけて出ていき大道を寄り切り。

どうもですね。立合いで先に立った力士のほうが負ける取組が多い気がするんですよね今場所。しかも九日目はここまで先に立った全員が負けてる!
立合いって・・・見てる素人には判断が難しい!だからこそ解説者の皆さんがいらっしゃるわけではありますが。

・豊響vs栃煌山
また立合い合わず。豊響が立てずオーザンがつっかける。この時、また勝昭くんが咳き込んでる音がかすかに聞こえてくる(汗)
立合い二度目、もろ差しが早かったオーザン!もう勝ち目もなくなり寄り倒される豊響の図。
「左から入って後から右、でしたね。左から入るということは、豊響の体が浮いて右が差しやすくなるんです」(秀ノ山)
この解説って要は、同時にもろ差しになるよりも片方だけ差したほうが相手の体が右か左に傾く、っていうことなのか?

安美錦vs隠岐の海
それまで気付いてなかった自分。アミさまの左足首・・・テーピング?包帯?が><
立合い左おっつけてそのままアミさまを白房下まで押し込んでいく隠岐の海、アミさま回り込んでいくが、隠岐の海が攻めながら右上手を取ろうとする。右上手をとるとアミさまも左下手、とにかく寄っていく隠岐の海だったが寄り切ろうとするところをアミさまがうっちゃり二人で赤房下の土俵下を転げ落ちて行く。
物言いがあり、アミさまのうっちゃったかかとが俵に残っており、行司軍配差し違えでアミさまの勝ち。
「基本のすり足ができてない。上手が遅い(取組前から言っていた勝昭くんだが再び指摘)。(とれた後は)急ぐことないのに」

この記事を書いてる今はすでに隠岐の海が休場になってしまっております。
今だから言えることなのでしょうが・・・隠岐の海の右足、浮いてるというか浮かせてたのでしょうかね?右足を上げてたからうっちゃられたような節が・・・
もしも右足指を骨折していなかったら、状況は変わっていたのだろうか?
たらればは禁句ではありますが。

・豊真将vs琴欧洲
立合い、左下手にさせられてしまうカロヤンだったが、豊真将の左腕にロックオン。小手にふったら豊真将、玉砕・・・というか、痛めてる左を!><痛そうだ><

そして花道奥にはゴータローの充実したオーラが見える。見える・・・・・・・・・・

・琴奨菊vs松鳳山
同学年対決。昭和59年早生まれの28歳同士。そして5勝3敗同士!裕也くん、ガブちゃんには学生相撲時代にも一度も勝てていないそうな。
「やはり強いし重い。勝機を見出すとすれば全ては立合い。自分から踏み込んで出て動きの中で入りたい」(裕也くん、取組前)
「腰は重いけど脇は甘い琴奨菊です。入られるおそれもありますね」(秀ノ山)
しかしガブちゃん、裕也くんを秒殺
頭から当たって左を差し右は内側へと挟みつけながら体を裕也くんに密着させてガブガブガブリましたとさ。
「松鳳山は立合い当たってなかったね。ちょっと動いたね」(勝昭)
「強い時の琴奨菊の形ですね、当たりと出足が」(秀ノ山)

・碧山vs稀勢の里
キセの不戦勝。

・鶴竜vs栃ノ心
今場所、幕内土俵入りでもほとんど声援が飛ばない淋しい鶴竜だったが、九日目は違った。そして相撲は立合い頭からいって右差し左上手、引きつけながら栃ノ心をガブリつつの寄り切りで盤石!
そして栃ノ心、今場所は・・・いつもか・・・工夫無さ過ぎ><

・豪栄道vs日馬富士
皆さまご存じの歴史に残るような一番?でしたので・・・
動画でご確認くださいw
一度目 二度目
この件についてはすでに別記事で多少触れてもおります。
「ああいう状況でも冷静に新しい戦法に変えた横綱に軍配ということです」(勝昭)
そして湊川審判のことについては勝昭くん、「今だから言えるけど、ミスジャッジはありますよ。あの時、あれで良かったのかな?とか後で考えたりして」
・・・堂々とコメントされても、こちらもドッキリだ
取組後のゴータロー「(やり直しになっても)気持ちは変わらなかった」

・白鵬vs妙義龍
中日勝ち越し記録は25場所となり、千代の富士と並び最多タイとなった横綱。
左張り右差しの横綱、抵抗して回り込む妙義龍を赤房下へ体ごと寄り倒す。

珍事のおかげで、放送は18:01まででした~。

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コメント

お疲れのところ、詳しい取り組みメモ、ありがとうございました!!!

勝昭さんは、本日(12日め)の解説を聞いていてもトモハルくんがかわいくて仕方ないみたいですよね♪ みんなに愛されるトモハルくん。彼の人柄がそうさせるんだろうなあ。

横綱ふたりが心配になるようなこの2日間。今日も比較的短い相撲だったにかかわらず、いつもより息があがっている白鵬関が心配です。 どこか悪いのか?

ろーるさん、いえいえ・・・それより読んでいただきありがとうございます^^;
この先は場所後に書けたら書く、モードです><
昨日から千秋楽までフルでは見られない・・・くうっ(悔)

勝昭くん、トモハルくんのことはテレビに映ってなくても目を細めてしゃべってるんでしょうねきっと!
あのひたむきさにはさすがに誰もが感動せざるを得ません・・・「アスリートの魂」を観ていない人でもあの相撲を見たら・・・ですよね(;д;)

白鵬はやはり熱があるんじゃないか?という気がするのですが・・・
もうハルさまは来場所出直しですね><
(もう悔しくて悔しくて・・・ろーるさんとはその点に関しては感想を異にする自分w)

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