H24年大相撲九州場所五日目:取組メモ(幕下・十両)
【幕下】
解説は若藤親方(皇司)。実況白崎アナ、向正面リポ角谷アナ・・・だったかな?
若藤親方って・・・すごいですね。力士一人ひとり(自分の部屋以外の力士も)のことをものすごくよく見ていらして、感動してしまいました。
幕下のはじめのほうはあまり集中して見られなかったので、もう一度話が聞きたいかも。
初心者にもわかりやすいんですよね~。
そういえば、中立親方が序盤戦で2度解説予定だったのですが、どちらもキャンセルに。どうしたのでしょう!?
なにはさておき、幕下取組の(いつものことだが)独断と偏見のメモ。
・靍林vs剛士
かなりの不利な体勢だったが靍林が逆転勝ちの寄り倒し。靍林、方々から期待されている力士ですが技術面ではまだまだらしい。
技術という面では、「廻しを切る技術を使う力士が幕下上位にも少ない」という話になり。ふったのは白崎アナですが、若藤親方もそう思っているとか。
・錦木vs大和富士
引き・叩きに全く落ちず押し出す錦木。もろ手突きから引く大和富士を押し、また引かれても落ちず最後腹を押して相手を出した。
「錦木は上体強いが下半身がまだ。下位に負けるところが難点です」みたいなことを若藤親方、言ってた・・・のかな?間違ってたらすみません^^;
この取組を見た限りではよく粘る足腰だと思ったけど・・・。
・旭大星vs北皇
同部屋の旭日松とは同年齢という旭大星!関取になった宴会部長を見て「自分を上に!」という気持ちが強くなってきたそう。友綱部屋に移籍してからは関取衆との稽古も増え、いい方向に向かっているようです^^
取組は・・・旭大星、左上手で時計周りにぐるぐる何度回ったかわからないほど回りまくり、遠心力をいかしながら北皇を振り回して寄り切り・・・って感じ?
今でも軽量とはいえ、少し体重が増えて廻しを引く相撲に変わってきた、と若藤親方。ただ「前褌をとって左に動いてますが、上手の脇を締めて相手の下手を抜かすぐらいじゃないと逆転負けしますよ」と指摘。
・潮光山vs唐津海
もろ差しで攻めた潮光山だったが唐津海にきめられる。唐津海、お腹に潮光山を乗せながら体を入れ替えて土俵外へ潮光山を出してしまった^^;唐津海の寄り切り。足首、なんとかなってそうな唐津海だ!しかし潮光山、残念・・・><
再び白崎アナと若藤親方の談義。「押す」ことについて。「押す」とは押し相撲力士に限らず、全力士にとって最も基本的なものである。押しは全ての技術に通じる、というのも廻しをとっても押せなければもちろん寄り切ることも出来ない。だから、ぶつかり稽古というのは最も大切なものでもある。押す力をつけ、引かれても落ちない忍耐力をつける。
「ガマン」ができない現代っ子たちが多い中、相撲ってやっぱりすごいと思う。
・朝天舞vs魁
朝天舞、張られても下からおっつけ左を差しての押し出し。
「最近ずっと調子いいですね」(若藤)
・宝香鵬vs若乃島
宝香鵬張り手から後ろに下がりながら後ろに若の島を引きずるように引き落とし。うーん・・・?
「勝ちをひらっていって」と若藤親方。ちょっとなごむ(笑)
「二人ともこの位置でとってる力士じゃありません」と一言。
しかしちょっと残念な一番に。若乃島、三連敗><
・福轟力vs若龍勢
豪快な左上手投げが出た若龍勢。
白崎アナ、「廻しを切る」話題がよほど好きなのか「廻しを切る動きが全くありませんでしたね」と再び振る。「それ(廻しを切ること)ばかり考えても負けるので難しいんですよね」と若藤親方。
そんな若藤親方、私はあまり相撲を見る機会がなかったのですが「背中に目があるように回り込んでてすごいですね」と言われるほど、回り込む技術がすごかったらしい(笑)「でもそれは番付が上がると通用しないんです(笑)」とも。
・大雷童vs朱雀
朱雀ももう少し低く当たれていたら勝てたのだろうか・・・?すっ飛ばされちゃったなあ。朱雀、三連敗><
目の前の取組以外の話がいろいろ飛び交った五日目の幕下。若藤親方、「相撲は難しい。引退しても答えが見つからない奥深さがあります。日によっても立合いの押し方が違いますしね。連日同じ立合いでずっと勝ち続けてきて、そろそろ変えたほうがいいのかなと思って立合いを変えると負けたりね。ずっと同じことをやってると迷いが出てくるんですよ」なんて話も。
【十両土俵入り】
栃乃若のことを二度「栃乃花」と呼ぶアナウンサー。誰だ!?と思ったら三瓶アナ・・・!?
そして解説は二十山親方すなわち栃乃花・・・おいっ。
リポ三瓶・大坂アナ。
審判交代前に、少しこれまでの竜電について振り返る実況席。竜電くん、「まだ自分の型はできていないがもろ差しが得意」と自分のことを分析(?)しているが、二十山親方「もろ差しもいいんですが、どちらかの四つを決めてやっていくといいんじゃないでしょうか」と一言。そうだよなあ~四つだよなあ竜電くんには。
新十両の時の栃乃花の成績は:
なかなか・・・興味深い?
さて。入ってきた審判に「さん」付けをする三瓶アナでありました。
【幕下上位】
・皇風vs肥後ノ城
下から攻める皇風だったが押しきれず、回り込みつつ下から押す・・・が、最後に引いてしまいそこを出られてしまった。
・鬼嵐vs希帆ノ海
押し倒しで逆転勝ちした鬼嵐。
希帆ノ海に上手で投げられそうになるが打ち合いの形に。両者の体が離れたところで鬼嵐が希帆ノ海の側面を押すと、希帆ノ海土俵下に落ちてしまった。決まり手は押し倒し。
・城ノ龍vs千代皇
頭低い両者、さぐり合い城ノ龍が叩くともろくもバッタリ倒れた千代皇。
・鏡桜vs東龍
立合い左変化上手で先に東龍を俵まで詰めた鏡桜だったが、東龍が右上手をとって鏡桜を振り、回りながらの上手投げで鏡桜を裏返す^^;東龍、三連勝!
・益荒海vs荒鷲
立合いもろ手突きから一気に押し出したのは益荒海だった。
【十両】
・竜電vs鳰の湖
「竜電は稀勢の里の付け人をしたあたりから相撲が変わってきましたね。今場所踏み込みがいいですね」(二十山)
・・・というコメントだったがしかし。4連敗中の鳰の湖、今場所初めての電車道で竜電くんを圧倒
「竜電の立合いが高かったですね」(二十山)
もうこれは鳰の湖を褒めるしかない!満点でした!
里山・鳰の湖と小兵にやられる竜電くんであった・・・。
花道を下がる表情、実に悔しそう。
でも!その悔しい気持ちがあることが大切だ!それでいいのだ!
・里山vs貴ノ岩
貴ノ岩、うるさい里山を突き放すことに徹する。里山、いなしながら凌ぐが引いてしまい、貴ノ岩のリーチの長い腕が伸びて里山を突くと里山の足が土俵から出てしまう。
・政風vs旭秀鵬
29歳で新十両だった政風、年齢的にも「もう落ちることはできない」と緊張しっぱなしだったそう。今場所は見るからに落ち着いている。新十両の時、表情こわばってたものな~^^;
そして旭秀鵬戦。立合い出た政風を叩いて体を入れ替え、横から喉と腕を突いて押し出したのは旭秀鵬。
政風・・・取組を終えて足を引きずっている
「旭秀鵬の突っ張りは威力がついてるかわかりませんね。上からじゃなくて下から突かないと、腰を下ろして」(二十山)
・誉富士vs大岩戸
同じ大学の先輩・後輩対決。年の差は4つなので現役時代は入れ替えだったそうだが・・・
「年上のほうがやりにくいものです」(二十山)
果たして立合い、突いて押し込むは誉富士、しかし大岩戸右前まわしをとり西土俵に誉富士をガブって寄り切ろうとする。左おっつけながら残す誉富士だったが、今一度四つになった大岩戸が黒房下へ誉富士を寄り切り。
・徳真鵬vs磋牙司
立合い潜ろうとする磋牙司だったが徳真鵬、右のど輪で磋牙司の体を離す。磋牙司、左おっつけてこらえ回り込もうとするがそこを左肘で磋牙司の体を押して送り出す徳真鵬であった。
・栃乃若vs明瀬山
明瀬山の手付き不十分で立合い二度目。がっぷり左四つになる両者、栃乃若が引き付けると明瀬山右を巻き替えようとし、それに乗じて外四つになった栃乃若が寄り切りついに5連勝!
ケンジローさん・・・一体今場所は・・・今度は真っ赤っか!
・北はり磨vs寶智山
「寶智山は体に張りが無いような感じですね」(二十山)
「元気無いですね」(三瓶)
しかし立合い突っ張る両者、寶智山右から北はり磨をいなし左から一発右腕付け根あたりをいなすと北はり磨、そのまま吹っ飛んで土俵にたたきつけられる
軽い相手にならということか?
・高見盛vs琴禮
琴禮が立合い左深く差し右前まわし、高見盛は右おっつけ土俵際近くで体を入れ替えようとするがこらえた琴禮が赤房下に走っていって倒れ込みながら高見盛を押し出し。
・丹蔵vs佐田の富士
丹蔵「振り返ってみると新十両は疲れました。特に5連敗中はしんどかった。新十両になってから生活を変え、早く寝るようにしました」
そんな丹蔵、ちょっと顎の髭が濃くなったように感じるのであった。
立合い突っ張り押し込んでいく佐田の富士、丹蔵こらえて右前褌をとろうとするが東土俵際に詰められ右からいなしながら正面側に回り込む。が常に丹蔵を正面において突っ張っていく佐田の富士、回り込み回り込み凌ぐ丹蔵だったが土俵を一回りして再び東に戻ってくると(汗)、佐田の富士のとどめの左のど輪でのけぞり青房下へ落ちる><
「足を下げながら(後退しながら)廻しをさぐるのは難しいですね(二十山)
・隆の山vs双大竜
隆の山は新十両を一場所で通過、翌場所には新入幕ということでこの早さ(十両経験一場所で新入幕となった力士)は史上5人目!その後は行ったり来たりだが・・・。
大変なことになってしまった五日目の十両この一番なんと2分17秒にもわたる攻防に
軽量力士相手ならたぐり・とったりは出ないだろうと思いきや、なんども双大竜の腕を抱え込む行為が出た隆の山であった。
ちょっとこの取組は説明が大変なので、動画にて直接ご確認ください
動画はこちら!
あえて言葉にすれば、互いの突っ張りから隆の山が双大竜の腕を抱え込むと二人の動きが止まり、双大竜がまず右ひじを使って隆の山を突き離し、再度突っ張って今度は互いの肩に頭を付けた両者しばらく動かず再び先にのど輪で相手を離したのは双大竜、しかし隆の山が双大竜の左腕をとったり、そのまま真後ろにつけて双大竜を抱え込むと黒房下へ送り出し。(かなり端折ってる・・・はず?)
見ごたえありました!
・千代鳳vs玉飛鳥
体勢低い二人、押しの応酬。ピヨちゃんが押し込み右からいなしての引き落とし。玉飛鳥、初黒星。いや~ピヨちゃん、ほんとにすごいわ!
ピヨ「柔道のクセが出るのを気を付けてます」
・木村山vs徳勝龍
「木村山は上体と下半身の動き・状態がバラバラという印象です」(二十山)
立合い当たってすぐ左に動き肩すかししようとする動きの徳勝龍だったが木村山向き直ろうと回り込み下がりながら叩き込む。徳勝龍バッタリ、木村山は俵に足が残っていて物言い無し。しかし不服そうな徳勝龍。いえ、文句なしの木村山の勝ちでした。
・琴勇輝vs宝富士
当たりがいいのは琴勇輝だったが即琴勇輝の右腕をたぐり体を入れ替えたマツコ、西土俵へ琴勇輝を押し出し。流れがある一番だった。
・天鎧鵬vs大喜鵬
「大喜鵬は廻しを切るのが上手いんです」(天鎧鵬)
立合い当たって天鎧鵬が押し込むが、大喜鵬反撃して突っ張ってから叩くと勝負が決まってしまう。
以上、五日目の幕下&十両メモでした。
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コメント
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この日はもう、双大竜の日でした;:゙;`(゚∀゚)`;:゙
ピヨって(*≧m≦*)
竜電くん・丹蔵くん、二人ともいいですね!
投稿: まーがりんろーる | 2012年11月17日 (土) 14:21
ろーるさん、体動いてきましたね亮三くん!(≧ω≦)
(もう「さま」になってるみたいですねw)
このままノッていってほしいですね!
そしてリューデン・タンゾー。今日は二人揃って小兵に完敗・・・><
いつもコメント頂きっぱなしでコメント残せずすみません( ´;ω;`)ブワッ
でも読ませていただいてます!
場所後にまとめていやがらせのようにコメントしたりして・・・( *´艸`)
投稿: 蒔右絵門 | 2012年11月17日 (土) 18:16