« H24年大相撲九州場所六日目:取組メモ(三段目~十両) | トップページ | H24年大相撲九州場所七日目:取組結果 »

2012年11月18日 (日)

H24年大相撲九州場所六日目:取組メモ(幕内)

いよいよ中盤戦!な六日目。

【幕内土俵入り】

五日目の銀星から一夜明け、一段と声援も高まる松鳳山がいた!
嘉風の赤地に夫婦岩、金色の太陽の化粧回しがきれいだった。

幕内の解説はご存じ、特に初日・千秋楽以外がテンションの低い勝昭くんが正面(笑)向正面は来年一月に定年退職を迎える式秀親方(大潮)。実況大坂アナ、東西リポ白崎アナ・刈屋アナ。

Dscf0755
初日と違い、ラフにタートルネックだぜえ~~~!決まってるぜえ~~!
そういえば各地で地震が多かったんですよね。大関戦では自分も揺れを感じながらの観戦でした

テンションなんとなく低い勝昭くんではありますが、ハルさまの横綱土俵入りを見て「初日は(所作を)確認しながらだったけど、上手ですよねえ。師匠より呑み込みいいんじゃないですか?親方よりよく出来てる(笑)師匠は華麗だったですね」ですってw
ほんと、日を追うごとにハルさまの土俵入りがサマになってきています

同じ不知火型でもそれぞれに魅力的な両横綱の土俵入り。東西揃うというのはこんなに嬉しいものなのか。そう思っている大相撲ファンは少なくないことでしょう。
しかもいろんなことがあったここ数年を経験したうえでの東西横綱。感激もひとしおと言わざるを得ません

それにしてもテンション低すぎて声が聞き取りにくい勝昭くんだよ~~~。
でも言ってることだけはまたまた語録に加えたいひとつが・・・

「(最近の力士たちは)大きなバンソウコウ・・・・・・テーピングが多いからねえ。でも土俵に上がる限りは激しい相撲をとらないと」

サポーターとテーピングは勝昭くんにとっては大きなバンソウコウ。
そして、自分の気持ちを盛りたてるように「激しい相撲」を要求する勝昭くんです。

中入りはハルさまの五日間を振り返り、続いて式秀親方の紹介。

「日馬富士は負けた取組以外は完勝ですね」と勝昭くん。「本場所で本領を発揮する横綱だから、5日経ったし、慣れれば大丈夫だと思います」だそうです。

そして式秀親方は数々の記録を打ち立てた偉大な力士でした。

Dscf0756中二で13歳の時の初土俵が九州場所。九州から出発し、九州に終わる親方。地元の声援があってこそ、部屋を継続できた・・・感謝の気持ちいっぱいでお話しをされていました

勝昭くん「あまり親方とは話したことはないんですが、まじめな人はずっと真面目な人だなあと(=きっと自分を振り返っている)。40歳まで相撲をとったとはすごいことですよ」。
勝昭くんがあまりに若々しすぎるので、なんだか式秀親方のほうが先輩という気がしてしまった私でありましたでも式秀親方にとっては勝昭くんは「大先輩」なのですよね

当時の稽古風景も紹介。

Dscf0757
もみあげが長いですね。

Dscf0758
入門当時の写真。

Dscf0759
幕内取組中も、式秀親方にお話を伺う時間が何度かあった六日目。
場所前の10月24日には800人が集まり、部屋の激励会があったそうです。親方の人望なんですね。「本当に辞めてしまうのですか?」と涙を流す方もいたとか。
『「なんでも一位にならなくちゃ。土俵で死んできなさい」とよく女房に言われたものです」という話には、奥様タダ者じゃない・・・と恐れ入ったり
周りの人のために頑張ると自分にご褒美のように返ってくる。そんな話もありました。千昇が「親方のためにも十両に戻りたい」と思っている話を聞いて有難いこと、と感謝する一方で、千昇の活躍を確信したかもしれません。
39歳でも体が見事に張っていた大潮は、四股やテッポウも毎日黙々とこなし、日々の鍛錬を大事にしていたのでした。
後半戦の合間には、昭和53年夏場所の対輪島戦で初金星を挙げた一番も放送。それを見た後「(横綱とは)レベルが違いましたからまぐれとしか言いようがありません」とご謙遜。

さて取組メモ。

・富士東vs若荒雄
おかわりくん、支度部屋で相当体を動かしてきたのか汗びっしょり。準備万端だったようだが・・・なんと、若荒雄の奇襲作戦!!!いや、もろ差し!!!Σ(・ω・ノ)ノ!
もろ差し一気寄り・・・今まで見たことがあっただろうか!?
おかわりくんの脇も全開状態。いや~それにしても驚いた一番でした
若荒雄、一場所に一番今まで見たことない取り口を取り交ぜてるような今年。
相撲の幅を広げようとしているのだろうか?
というわけで若荒雄、寄り切り!

・北太樹vs芳東
北太樹が立合いつっかけ二度目、頭を下げながら芳東の胸を押しつつ右を差し、左上手で寄りたてる北太樹。寄り切りで3勝3敗。芳東、1勝5敗><

・千代大龍vs若の里
若の里、右張り左差し即掬い投げ。もう「強い!!!!」としか言いようがない伝家の宝刀!!!
そして激怒する勝昭くん。「(千代大龍は)花道奥で負けて笑ってるようじゃだめだね先輩に負けて悔しがらなきゃあ」苦虫を噛み潰したような声。
対する千代大龍は「前に出て負けたからいい。切り変えて行きます」と。現代っ子であります。

・旭日松vs常幸龍
「こんなに塩撒かなくてもいいのにね」(勝昭くん)
「しかしお客さんは大喜びです」(大坂アナ)
何かと不機嫌続行の勝昭くんだ(笑)
常幸龍、旭日松の左を小手に引っ張り込むが突っ張る宴会部長。低い相手にかなり無理のある下からの突っ張りを出す常幸龍だったが宴会部長に押されいなされ叩かれて赤房下へ突っ込んでいく。
常幸龍、試練の今場所で1勝5敗><

・玉鷲vs雅山
雅山には分が悪い玉鷲。雅山、立合い思い切り当たって引いたらもう玉鷲手をついていた。今場所も勝てない。
「こういう負け方したら反省しないと」・・・勝昭くんがこの先合わせて何匹の苦虫をかみつぶすのか不安になる

・千代の国vs大道
国ちゃんが立合い前に花道奥に視線を送るシーンが!もう癖になってるのか、頷きこそしなかったが目に力が入る。
国ちゃん、立合いつっかけ二度目、右を差すと体を開いて左から突き落とし^^;
大道、左膝にテーピングをしていたが・・・花道を足を引きずりながら帰っていく><
しかし花道奥で完全に止まってしまう。付き人に支えられながら
結局その後、車いすで診療所へ向かい、市内の病院へ。「左膝かと思ったけど左足首です」

・臥牙丸vs勢
勢「三度目の入幕でやっと力みがなくなりました」
ガガちゃん立合い右のど輪で勢、左をおっつけ右を差し込み引きながら回り込んで右前褌掴み、出し投げを打ってから押して寄り切り。
「勢は泥まみれになってのぶつかり稽古が効いてますね」(式秀)
稽古を真面目にこなす勢、これで5勝1敗!

・翔天狼vs阿覧
阿覧、立合い伸びてくる翔天狼の右腕の肘に手をあてがいながら力を逃がし、いなして翔天狼を送り出し。
「こういう相撲が多いと見てるほうも元気なくなるねえ~!
頼むからこれ以上勝昭くんのテンションを下げないでくれ、と祈る気持ちがある一方で自分も見ていて疲れてくる。勝昭くんじゃないけどほんとに6日目、身が入らなかったわ。

・嘉風vs豊ノ島
「大きなバンソウコウ」を背中に二本つけていた豊ノ島。「支度部屋で背中に痛みが走りました」だそうです
なぜか験がいい九州という豊ノ島。立合い突っ張り合いになりもろ差しで潜り込んだのは嘉風、豊ノ島左腕で嘉風の頭を抱え込みながら嘉風の左手を離そうとするが嘉風、左前褌とり頭をつけた形で有利に。右も深く結び目を超える位置をつかみ豊ノ島の腰を伸びあがらせ、動きながら体ごと豊ノ島の左脚を渡し込んで寄り倒す。豊ノ島、西俵に仰向けに叩きつけられる^^;「バンソウコウ」貼ってるから土俵から落ちた後が痛そう・・・><
勝昭くん「せめてこのぐらいの熱戦はちょこちょこないとね!」
やっと少し目が覚めた勝昭くん?よかったよかった。

・碧山vs時天空
間合いが悪く待ったしかけるような時天空だったがそのまま立つ両者。テンクーさま、けたぐり空振りしながらの叩き込み!
碧山、足が全く出ておらず上体だけで出てしまった。
わざと間合いを悪くした策士・テンクー。なのかな?(笑)

後半戦。
審判交替中にそれまでの取組結果を大坂アナが呼び上げていたが・・・どうやらゴホゴホと咳き込んでいる勝昭くんの音もマイクが拾っている?ちょっと具合も悪かったのだろうか?

・旭天鵬vs舛ノ山
ベテランvs若手。翌日の朝日新聞朝刊を見たら「オレが入門した時、彼(舛ノ山)は1歳だよ!」の言葉に爆笑。というか・・・あらためてスゴイと思うテンホーさまであります。
そんなテンホーさま、立合い左張って右差し。差されたトモハルくん、あの痛々しいテーピングだらけの肩のことなど構わず左腕をこじ入れてかいなを返す!しかし向き直ったテンホーさまが左を差し右から肩すかし。トモハルくんバッタリ><

・豊響vs豪風
豊響、28歳の誕生日を白星で飾れるか?
立合い、豪風が相手を見ているだけでなかなか手をつかずお見合いが続く。これ、立てるのかな・・・と思いきや、ようやく立った両者。豪風、左変化!だったがついていった豊響、回り込んで前に出て両廻しをとりながら寄り切り。
「あんなに(立合いに)時間かけちゃねえ、『何かする』と思いますよね」(勝昭)
おめでとう豊響!(o^-^o)

・高安vs栃煌山
オーザン、もろ差し狙うが無理と判断すると右からの肩透かし。黒星がどんどん増えていく高安・・・。
今日は解説もしにくいというか・・・なんとか盛り上げたいと思うんだけどねえ・・・(てんてんてん)」(勝昭くん)
たぶん、この頃私も一番身が入らず眠いわ集中力欠けるわ・・・な状態。完全に勝昭くんとシンクロ。

・魁聖vs豊真将
上位戦で初日がまだ無い二人。豊真将の左肩のテーピング、前日より減ってもとのテーピング・・・もといバンソウコウに戻った。(勝昭解説日はバンソウコウ優先)
豊真将が魁聖の左廻しを取るが出足の良い魁聖が豊真将を黒房下へ押し込んでいく。土俵際で右から魁聖をいなしながら回り込む豊真将、再び左上手になり頭をつけて右へ回りながら右手は魁聖の頭を押しつけながら上手出し投げ。土俵から転げ落ちる魁聖。

・妙義龍vs隠岐の海
なんと勝昭くん「隠岐の海は序盤5日間の内容は悪くないですねえ」と珍しく褒める!確かに「いい」とは言ってないが「悪くない」で十分褒め言葉だ
そんな勝昭くん、妙義龍に関しては「立合いから少し立っちゃうから先手とれないんですよね」と分析。それは確かに妙義龍自身が気付いてその後修正してきたのであった。
花道奥で谷川親方が見守っている!
しっかり修正してきた妙義龍、立合い低く右のどわから左差し右も浅く上手をとって黒房下へ歩くんを寄り切り。歩くん、先輩たちの前でいいところなし!┐(´д`)┌

・鶴竜vs琴欧洲
この取組が始まる前?だったか後だったか、伸びをしたらなんだか変に自分の体が揺れてるので「疲れ過ぎか?」と思ったところ、見れば家の中の物も揺れている千葉で震度3・マグニチュード5.5。
なんと12年ぶりという六日目の大関直接対決。カド番大関を早く対戦させることで、終盤戦での八百長の疑いをけん制する意味もあるよう。そしてお客さんの興味を中盤戦にも引き付ける意味もあるのでしょう。
立合い突き放しカロヤンの左上手を許さないように気を付けた鶴竜だったが、前傾姿勢になったカロヤンが懐の深さで左上手に!がっぷり四つの両者、左上手を振るカロヤンが鶴竜に頭をつけ下から鶴竜を向正面へと押していく。半身の鶴竜、土俵際でカロヤンを振り払い反時計回りに一回転して向き直ろうとするがそこで出ていったカロヤンが押し出し><なんと鶴竜、2敗目・・・!( Д) ゚ ゚

・琴奨菊vs安美錦
大声援を受けるガブちゃん。大坂アナ、式秀親方に「国もんで声援も大きかったんじゃないですか?」と振るが、親方よく聞こえてなかったのかガブちゃんへの声援の話かと思い「力に変えてほしいですね」と答える「そうですね」と相槌をうつ大坂アナ・・・。
「自分の相撲を取りきることですね。そういったことは大先輩の北の富士さんに聞いたほうがいいと思いますけどね」と言う式秀親方を受け「どうでしょう?」と次は勝昭くんに振る大坂アナだったが、しばらく間があって「・・・だれ!?」と我に返る勝昭くん!だはっ!聞いてない!(爆)
そんなガブちゃん、なんとアミさまに左を差され右はおっつけられて青房下まで押し込まれる!がそこから反撃し、ガブって対角線方向(白房下)にアミさまを寄り切り。あ~焦った・・・
寄りたてていった時に土俵際で右上手をさぐる動きをしたアミさま。「あそこで右上手とりに行っちゃったなあ」と反省。せっかく右おっつけてたのに自ら外してガブちゃんの左が深く入ったのが敗因だった。

・豪栄道vs稀勢の里
26歳対決。ゴータローの顔、気合十分だ。
そんなゴータロー「体が動いてる。しっかり反応しています。(この一番では)厳しい攻めをしたい、そしてはずみをつけたい」と取組前の言葉も気合十分!
果たして・・・立合い、ゴータロー右張って右前褌狙うが(これって合理的なのか?スピードあるけど)キセが強力な左おっつけを出しそのままゴータローを180度回りこませる。がゴータロー向き直り久々の両手で引く動作と突きを交えながら向正面土俵際に追いつめられるもキセをいなして回り込み、下がりながら土俵中央に戻る。このあたりのキセの動きがいきあたりばったりで右おっつけたり左も肘張って押そうとしたりと両脇ガバガバに空いた状態に。もうゴータローはそこを狙い、左を深く差しキセの廻しの結び目をしっかりつかんで頭をつけ右は前褌をとり、上手で振りながらキセを赤房方面へ下から寄りたて、苦し紛れに右で掬い投げを打とうとするキセに体を預けながら寄り倒す。
「立合いも豪栄道が低い」と勝昭くん。2敗のキセ。ゴータロー、6連勝
取組後の殊勲インタビュー。「我慢して下から入れました。勝てたのでよかった。明日からも気合をいれて相撲をとりたい」なんとも力強い

・白鵬vs松鳳山
式秀親方、取組前に裕也くんへエール。「力を出し切ることで汗からもDNAが出ます。それが次につながりますから、両者が力を出し切るのを期待したいですね」
立合い、仕切り線をかなり下がった横綱が踏み込み右からおっつけ裕也くんをいなして右下手をとりにいこうとするも、裕也くんがそのかいなを左で抱えようとする。すかさず横綱左から張って突き放し、右肘で再び突き放してからさらに右を差しておっつけ裕也くんを向正面へ追い立ててから左に体を開きつつ叩き込み。裕也くん足を高く上げながら両手から土俵に落ち尻もち><
白鵬、腰の構えが終始万全。やはり凄い。キセ、横綱を見習ってほしい・・・><本場所に強くなければ意味がない><

・栃ノ心vs日馬富士
ハルさま、これまでの自分を振り返り「一生懸命とってる結果だ」と取組前にコメント。
気のせいか・・・両足首の包帯がものすごく分厚くなってるように思えるんだけど・・・左が特に気になるo(;△;)o
立合い、栃ノ心の手を左で殺しながら右のど輪、即左を深く差して頭を付けるハルさま!右も差してもろ差しになると、素晴らしい角度のまま美しい足運びでスピードある寄り切り!
左を差した時点でほとんど栃ノ心を土俵際近くまで持っていった。その後栃ノ心が土俵中央まで戻したけど、もろ差しになってから完勝!
両足首、千秋楽まで大事ありませんように・・・全く痛がるそぶりは見せてなかったけど。

それにしても全部終わってみると、六日目は肩透かしやら引き落としやらと決まり手は引き技が多かったような印象が。引き技はせめて一日に二番までであってほしい><

全ての取組が終わり式秀親方「定年でも人生は定年ではないので、これからもいい力士を育てていきたい」と抱負を語られました
その言葉に大坂アナ、何か反応するかと思いきや・・・完全に黙るってどういうこっちゃ

そこで勝昭くんが声を上げ「親方、ごくろうさまでした!これからも頑張って!」とねぎらう。とてもうれしそうにお礼を言う式秀親方!
式秀部屋のみんな、頑張れ~~~

以上、六日目の幕内でした。

にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村

« H24年大相撲九州場所六日目:取組メモ(三段目~十両) | トップページ | H24年大相撲九州場所七日目:取組結果 »

大相撲」カテゴリの記事

コメント

人の好き嫌いがはっきりしている北の富士さん。 好きだなあ。
千秋楽はきっと張り切っていらっしゃることでしょう!

ろーるさん、わはは(笑)
私も大好きです(笑)

千秋楽・・・勝昭くんが張り切れるように力士の皆さんも熱戦を展開してほしいですね!

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: H24年大相撲九州場所六日目:取組メモ(幕内):

« H24年大相撲九州場所六日目:取組メモ(三段目~十両) | トップページ | H24年大相撲九州場所七日目:取組結果 »

2020年6月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

おすすめリンク

フォト

INFO UTILI

無料ブログはココログ

瞬!ワード