H24年大相撲九州場所七日目:取組メモ(幕内)
九州場所七日目。
【幕内】
幕内土俵入り。大道が出場していてビックリした!!!
病院に行って左足首の捻挫だったことが判明。初めて左足首を故障したとか。でもお相撲さん、捻挫程度じゃと言って出場しちゃうんですね^^;「大丈夫です」だって・・・。
そしてさすがに週末の土曜日、声援もかなり飛んでいる。特に裕也くん@松鳳山!どんどん声援が大きくなっていく!
嘉風にも野太い声が飛ぶ。ゴータローに至ってはヒュウヒュウと口笛まで。
さて幕内解説は正面に音羽山親方(貴ノ浪)、向正面に立川親方(土佐ノ海)!実況藤井アナ、東西リポ三輪アナ・白崎アナ。
東西横綱土俵入り。なんと、ハルさまの土俵入りが途中でチャンネル切り変わる・・・
慌てて総合に切り替えると、ちょうど正面を向き柏手を打って四股を踏むところ。ああよかった><
なんとなく、背中を見ていて少し筋肉が盛り上がり始めた感じが。だんだん調子が出てきたのかもしれない。隠岐の海戦の時は、見るからに動いてる体が変にコチコチしてたものなあ・・・それを考えればこれから、期待して見たいと思います!(でも心臓バクバク)
中入り企画は(藤井アナいわく)「好評の」関取訪問。
主人公は旭日松!宴会部長、ついに登場!
相撲は全く見たことが無いという九州支局の女子アナが、宿舎の稽古場を訪問。
「自分で言うのもなんだけどムードメーカーです」(旭日松)
幼稚園に訪問に行くと、浴衣を「ばさあっ!!!」と叫びながら前をバッと開き廻し姿になると大喜びの幼稚園児たち(笑)
そして塩まきの理由が明かされる。
「新十両の時、初日から十連敗しちゃって。それでふっと閃いたんです。塩をたくさん撒いたら相手が滑るんじゃないかなって」
そして相手は滑らなかったが、その日見事に白星獲得。以後、お客さんも喜ぶし「名前はわからなくても『塩を撒く人』で覚えてもらえれば」と、慣例になったようであります。
そして女子アナと宴会部長、宴会のテーブルにつく。
「今夜は旭日松関をよくご存じのある方をゲストにお招きしています!」と、ビックリ顔の宴会部長、まさか有名タレント!?と思いきや登場したのはテンホーさまでした(笑)
いつ見ても感動の五月場所優勝シーン。またまた顔をくしゃくしゃにした旭日松が映し出され。
「あの時から『泣き虫広(こう)ちゃん』ってあだ名が付いたんだよな(笑)(テンホー)
テンホーさまを大・大尊敬している宴会部長。角界に入門したのも、テンホーさまに憧れてだったとか!
「僕にとっては関取イコール旭天鵬、なんです!」と言い切る。
耳をそばだてるテンホーさまw
「いつか超えたいっすね」との弟弟子の言葉に「今日初めて声に出したね」とテンホーさま。
こんなに慕われたら人生冥利に尽きますね
そして福岡国際センター。ついに「満員御礼」の垂れ幕が!
画面に映し出される向正面マス席はそれでもスカスカ。ただ、東西マス席はかなり埋まっている様子が見える。皆、館内を出歩いてるからなんだということにしておきましょうw
明るい旭日松の様子を受け、藤井アナ「力士も色んなタイプの方がいて、じっと考え込む人もいれば、相撲から離れると切り替えて発散する人もいますよね。立川さんは考え込むタイプではなかったと思うのですが」と立川親方に質問。
「僕も発散タイプで色々しゃべってましたね。相撲が終わるとすぐ違うことを考えてました」
だそうです。
さて幕内前半戦。
・玉鷲vs宝富士
七日目は力士プロフィールも紹介してたのですが・・・マツコの顔写真がどう見ても「マツコ・デラックス」であることに改めて感銘を受ける。
玉鷲はマツコに分が悪く、4回の対戦中1勝しかしていない。
果たしてマツコ、玉鷲の突きも下から手をあてがいながら前に出て、左腕を叩かれバランスを崩しながらも右は差していたのでそのまま赤房下に玉鷲を押し出し。
「宝富士は距離感のつくりかたが上手いですね」(音羽山)
「密着されると押し相撲はとれないんです。うまくとりましたね」(立川)
・芳東vs天鎧鵬
熊本対決!
もろ差し狙う天鎧鵬だったが右四つに。向正面へ寄りたてて行くが芳東が残し両者土俵中央でがっぷり、天鎧鵬腰が伸びる。引き付ける芳東だが、腰の重い相手なのでなかなか動かせない。次第に芳東がユルフンになり、天鎧鵬左上手の引き付けが難しくなる。「そこでもう一回二枚廻しを取ってほしいですねえ天鎧鵬(音羽山)」しかし一枚廻しのままの天鎧鵬、出て行き西土俵際まで寄りたてて行くが廻しがゆるくてまた芳東が俵を利用して残る。またまた土俵中央の両者、なかなか動かなかったが先に動いたのは天鎧鵬、向正面側にガブリながら再び芳東を寄り切ろうとするがまたしても残され今度こそはと青房下へ寄り切り。
芳東、全く仕掛けず。「上手を切ることばかり考え過ぎた。攻めればよかった」
・旭日松vs若の里
「旭日松は当たりが高いので、もっと低く当たれるようになればもっと上を目指せると思います」と立川親方。
立合い前、恒例の塩まきタイム。
藤井アナ、宴会部長が塩をがっつり手に載せる映像が大映しになるとすかさず
「どんぶり一杯、700グラム」
これは・・・相撲協会も緊縮財政でついに塩を量ったのか
あれだけの塩一回分、一世帯で何年もつのかなあ?とふと考えてみる自分。
そして取組は立合いの当たりがいい旭日松が前に出て、思わず引いてしまった忍さんの協力もあり一気に押し出し
・千代大龍vs嘉風
千代大龍、今場所は糖尿病の薬も合って体重も160kgまで戻ってきたとか。確かに前に出る圧力が蘇ってきた今場所。
今場所大活躍の嘉風だったが、千代大龍の立合いの当たりが強烈であっという間に突き出される。
「百点満点の立合いの当たりですね。それだけで嘉風の上体が起きてしまいました」(音羽山)
「最初の当たりが一番よかったですね。嘉風の前傾もつくらせませんでした」(立川)
・勢vs千代の国←取組動画はクリックで(笑)
活きのいい若手同士の好取組!
勢に右を差されるのを嫌がってか立合い左に動いて国ちゃん勢をいなす!向きあう勢にさらに左肘と頭をぶつけていく国ちゃん、もう一度突き放そうとするもスパッと勢が右差しに!そのかいなを抱え込み左上手をつかんだ国ちゃんが左足を勢の右足に内掛けしつつ上手投げを打とうとすると、勢がそのかいなを返して掬い投げを打とうとする!それを持ち前の反応のよさで腕をふりほどきかわした国ちゃん、左おっつけて勢の突き放しにそうはさせるかと突くべく前傾姿勢になったところを勢が左に体を開いて叩き込み!><
国ちゃんのすごいところは、体が飛んでもなお勢の右足を両腕で抱え込んで勢を引っ張りだそうとするところだ!渡し込みを捨て身の覚悟で狙ったか?最後まで力を尽くしたから良し、だよ
そんな好調の勢は6勝1敗!今場所、ほんとに動きがいい!
「勢は肘が柔らかいですね~。特に右が面白い力士です」(音羽山)
取組後の談話「勝負どころで足が出ていません」(国ちゃん)→叩かれた時だね^^;上体で突っ込んだからな><
「落ち着いてます」(勢)
・時天空vs常幸龍
仕切りや立合い前の常幸龍の表情を見ていても、いつもの飄々とした雰囲気が無く冴えない
しかし張り差しから左に動いて叩こうとするテンクーさまに向き直り突いていく常幸龍、よく伸びる腕でテンクーさまを追いつめる。テンクーさま回り込んで凌ぐが執拗に突いていく常幸龍、なんと両者は土俵をめいっぱい反時計回りに一周(笑)最後は白房下に思い切りのいい押し出しを決めた常幸龍、心なしかホッとしたような表情。
・富士東vs阿覧
立合いのど輪で突き放すおかわりくん、しかし阿覧左上手を取ると頭をつけて一気に寄り切り。おかわりくん、右下手とれず完敗。
ここで音羽山親方のかつての夢が明かされる(笑)プロの力士ではなく、学生相撲の指導者になるのが夢だったそうです。そんな夢を持つきっかけとなった指導者の方が、「人生一度きりだから、経験できないことにトライしなさい」と音羽山親方に発破をかけ、あろうことか双子山に入門。そして鬼の師匠とその弟子たちに驚いた・・・わけですね。
それでも厳しい稽古に耐えて、大関まで登り詰めた貴ノ浪。指導者になりたかったというだけ、饒舌であります。私はどうも音羽山親方の話が滑らか(早)過ぎて時々ついていけなくなります(汗)解説者が正面に音羽山親方・向正面に秀ノ山親方となった日には脳みそスパークです。追いつける日が来るのだろうか。
そして全国各地に相撲を取る子供が減っていっていることと同様に、プロの大相撲界でも入門者が減っていることを憂える藤井アナ。
少しでも大相撲の面白さを伝えるべく自分なりに工夫もしているが、立場上出来ることも限られており・・・と、はがゆい思いをされているようです。
「入門者が減っていますが、相撲を身近に感じてもらえることが一番ですね」
・・・ですね。
・臥牙丸vs若荒雄
「押し倒しちゃったガガちゃん」の一言。
・北太樹vs豊ノ島
合い四つの両者、まず豊ノ島の左が入り両手でそれを抱え込もうとする北太樹だったが思い直し左を差す。がっぷり四つの両者だったが、頭を北太樹の左肩につける豊ノ島が浅い右上手で寄りたて東土俵際でガブって北太樹を寄り切り。豊ノ島、6勝1敗!
「腰のくっつけ方が豊ノ島は独特なんですよね」(音羽山)
ふと、月刊「相撲」九州場所展望号に腰の寄せ方の特集があったことを今更思い出す。注意して見る余裕がやはり今の自分には無いことにあらためて気付く(苦笑)
・旭天鵬vs雅山
ベテラン同士、なんと37回目の対戦!!!
左を差し右上手となったテンホーさまが寄り切りました。
「旭天鵬はうまいですね。右肘を張って差すようなフェイントをして左を差すんです。もともとの目的は左を差すことだったんですね。」(音羽山)
さすがのテンホーさま、ベテランと呼ばれる歴史が培った技のひとつが出た!
・碧山vs翔天狼
翔天狼、立合い当たった際に碧山の右かち上げがもろに響いて脳震盪を起こしたらしく、すでに膝がくず折れたところを碧山が叩き込み。倒れてしばらく立てなかった翔天狼、ふらつきながら礼をするため西の土俵に戻る><
後半戦。
取組が始まる前に、ゴータローにクローズアップ。
今は左前廻しをとる稽古を重点的にやっているそうです。そうなのか。うんうん!
「上位には前さばきだけでは通用しませんからね(音羽山)
そんなゴータローにはますます期待がかかる!
・大道vs舛ノ山
トモハルくん、もろ差しで寄り切り。大道、左足首の捻挫「大丈夫」」というが本当に今後出場し続けることができるのだろうか・・・?
・高安vs豊響
立合い左おっつけながらそのまま押していく豊響が途中突っ張りに変え一方的に高安を攻め、最後は苦し紛れの高安が俵上で叩きこんだところを豊響が青房下に倒れ込みながら高安を押し出し。先に高安が土俵を割っていた。
・松鳳山vs魁聖
地元の応援団が強烈な裕也くん。「魁聖にとっては完全にアウェイ!」と藤井アナ。
のど輪パワーがききまくる裕也くん!魁聖に差させず迫力の押し出し!
「単調な攻めではなく右のど輪→右のど輪ときて左のど輪とリズムがいいですね~」(音羽山)
・安美錦vs栃煌山
立合い、おっつけてアミさまを起こしてからもろ差しになったオーザンが寄り切り!
土俵下控えでゴータローが実に気合の入ったいい顔をしている!
・豊真将vs豪栄道
そんなゴータローの一番。立合いゴータロー、右から張って左差し狙うが低くおっつける豊真将が許さない。が前をうまくさばいて豊真将の左かいなを返しながら右を差し左上手に!胸が合う両者、終始引きつけて攻めるのはゴータロー、上手で豊真将を振り回し黒房下に持っていくが残った豊真将、両者土俵中央に。ゴータロー、休まず引き付けながら左足で外掛けも仕掛け(全く通じなかったが)豊真将の腰を伸びあがらせついに正面で寄り切り!
「右差し左上手は少し強引でした。外掛けは位置が高かったですね」(音羽山)
・妙義龍vs稀勢の里
ヒヤヒヤだ・・・お客さんは大喜び!な一番ではあった。
立合い妙義龍のもろ差しを許さず左をおっつけながら妙義龍を赤房下まで押し込んでいくキセだったが、押し込まれる途中で巻き替えもろ差しになった妙義龍がキセの右かいなを大きく返しながら回り込み事なきを得る!逆に妙義龍、完全に回り込んで今度はキセを同じ赤房下へ押し込みキセは右から妙義龍の頭を叩こうとしながらさらに回り込むが、右を差していた妙義龍落ちずに前に出て向正面まで移動する両者、起き上がり突いてから下がりつつキセを叩こうとする妙義龍。しかしキセも回り込んで正面に向き直ると、もろ差しを狙い左を差した妙義龍の腕を右で抱え込みながら腹も使って左右に妙義龍を揺さぶりつつ東を向くように回り込み、左を深く差した状態でそのまま東へ妙義龍を寄り切った。
「稀勢の里はどっちでもいいから差して四つになり、反対側をはさみつけるようにしたほうがいいですよ。差したほうが立ち遅れても凌げますしね」(音羽山)
時間・・・かかったよな・・・。
・隠岐の海vs琴欧洲
立合いカロヤンがつっかける。二度目、隠岐の海が右かち上げ、カロヤン左上手狙うが隠岐の海が右で抱え込んだことで左下手になるカロヤン。それを思い切り小手に振る隠岐の海、カロヤン体勢崩れるが向き直り再度上手を狙うが隠岐の海が上手く左下手に誘い込む。頭を互いの肩に付ける両者、どちらも上手とれずにいたが隠岐の海が腰を振って間髪いれず先に右上手をとり黒房下へカロヤンを寄りたて、左はかいなを返しながらそのまま寄り倒す。
「(琴欧洲は隠岐の海に対し)苦手意識がありますね」(音羽山)
攻めるより腰が引けてるように見えたカロヤンだった。
取組後の談話「立合い当たれなかったが、上手をとられないようにした」(隠岐の海)
・鶴竜vs琴奨菊
松鳳山を上回る大声援のガブちゃん、いかにも「完全アウェイ」の鶴竜。
緊張の中、猪突猛進のガブちゃんが右変化の鶴竜に叩き込まれ、場内騒然、ブーイングの嵐に
鶴竜もあの大声援の中、よくぞあんな思い切ったことを・・・と感心したが(本人はそのつもりはなかったようですが)、ガブちゃんの人の良さ&真面目さが出たというのか「大関なら真っ向勝負」と言わんばかりの上体だけでの突進は正直、他の力士との取組でも実に危険だと思ったよ。私はね。
そして鶴竜は時々変化する相手。大関になったからといって、封印できるとは誰が言えようか?心が負けていれば変化は出る。今場所の鶴竜の内容の流れを頭に入れておかないとガブちゃん!
後半戦あたりで友人とそれぞれ自分の家でテレビ観戦しながらメールのやりとりをしてたんですが、ちょうど「馬力枠大関」とか「頭を使ってない」とか大関陣のことを嘆いていた我々でしたが(罵倒してるわけではないのよ)、そこで音羽山親方までもがタイミング良く「頭でとる相撲も大切です」と言った時には(言葉通りではないかもですが)我が意を得たり!でしたよ><
頭のいい悪い、ではなくて、頭の使い方!そして頭と体がシンクロして動いてこそ自分の相撲がとれるんだよ!まさに「心技体」とはこのことだよ!!!
と、偉そうにすみません
この一番を見て、なんとも情けなくなったのでした。
鶴竜も今場所期待してたのに・・・どこかで迷いを断ち切ってほしいよ!
・豪風vs日馬富士
テンション下がった場内で、結び前の一番。ううっ。
立合い左張ってすぐ左上手のハルさま、上背のない豪風を自分のほうが低く引きつけて(右も差していた)万全の寄り切り!
「日馬富士の左肘はよく曲がってよく引き付けてますね」(音羽山)
取組が終わって土俵下で力水をつける前、呼出しさんとなにやら長々話してたハルさま。何かを聞いてたのかな?気になる(笑)
・白鵬vs栃ノ心
白鵬の顔がすごい。怖い!こんな顔には誰も勝てん!
立合い左張って右即差した横綱、栃ノ心左上手じゃ力が出ないらしい。その栃ノ心の上手を切ってからはじっくり攻める白鵬、また左上手を取られそうになってもすぐ腰を振って切る。機を見て動こうとした栃ノ心を左上手投げで裏返す。盤石も盤石!
「いつでも攻められる大人の相撲という感じですね」(音羽山)
音羽山親方が喋りすぎで、立川親方の出番が少なかった・・・
すごく残念です・・・
藤井アナ、均等に解説を割り振ってください(泣)
まあ、見応えある相撲は四つが多かったということもあるのでしょうが。
立川親方、次楽しみにしてます!次は十両解説だから喋れますねw
七日目、全勝は白鵬・豪栄道。
6勝1敗が日馬富士・豊ノ島・勢・千代大龍。
以上、幕内メモでした~。
« H24年大相撲九州場所中日:取組結果(幕内~三段目) | トップページ | H24年大相撲九州場所九日目:竜電が休場・・・!!! »
「大相撲」カテゴリの記事
- 2020年の6月中旬です(2020.06.16)
- すっかりご無沙汰してしまい(2019.06.17)
- 平成30年(2018年)大相撲一月場所(初場所):NHK大相撲中継解説者一覧 ※随時更新(2018.01.12)
- いざ国技館へ(2017.09.23)
この記事へのコメントは終了しました。
« H24年大相撲九州場所中日:取組結果(幕内~三段目) | トップページ | H24年大相撲九州場所九日目:竜電が休場・・・!!! »
コメント