H24年大相撲九州場所十二日目: 日馬富士に再び土
物言いがつく一番となった時点で、私の心は折れました。
が、取組後に夕飯の買い出しに出掛け、歩きながら考えました。
小兵横綱としての初めての場所。
気持ちを誰よりも強く、誰よりも冷静に相撲をとれなければ、横綱は務められる地位ではない。
きっとこの場所、日馬富士関は日を追うごとに、後戻りの出来ない自分の責任の大きさを恐ろしいほどに感じていることでしょう。
今場所も残すところあと三日。
新横綱には自分がいま出来る全てを出し尽くして、特に精神的に悔いのない相撲をとりきってほしい。
それはどの力士の皆さんにも言えることではあります。でも横綱である以上は全力士の遥か上をいく強さを見たいのです。見せるべき地位でもある。
本当に辛い相撲人生となるのは、まだこれから。来場所からが勝負なのだ。
ただ苦しい横綱人生になるのか、あるいは苦しくても自分との闘いに打ち勝ち、誰もが心打たれる土俵人生を示すことが出来るのか。
地位はこれ以上上がらなくても、高みは別の場所にある。終わりはない。
日馬富士関ならきっと乗り越えられると信じています。
今朝の日刊スポーツを読んで、やはり両足首の痛みはとれていないんだなと知りました。小兵で自分より大きい相手に立ち向かうときの両足首にかかる負担はいかほどだろうと胸が痛くなりますが、誰もが何かしら怪我を抱えて土俵に上がっている。
場所中も後も出来る限りのケアができますように。
…と、ハルさまの話でほとんど終わりそうな12日目。
あまり観戦チェック出来なかった時間もありますが、昨日もスターは裕也くんとトモハルくんでした!
しかも裕也くんは武隈親方に「北勝海の相撲を目指してほしい」とまで言われたという!横綱相撲を目指せ、ということですよ!?
突き押しあれば四つもあり。四年前には堅かった体が、今や腰に手を当てた状態で、前で両肘がくっ付けられるほどの柔らかさを自らものにした努力家。あの小さい体での反応の良さ!!!
残り三日間も楽しみです!私なら三賞をふたつ、殊勲賞と技能賞をダブルであげたい筆頭です!
今にして思えば、「関取訪問」トップヒッターだった所以も頷けます(笑)(しかも関取訪問で紹介された関取たちは皆徐々にブレイク中!)
そしてトモハルくん。あの大関相手によくぞあそこまで立ち向かった!今場所のトモハルくんはまたしても精一杯の土俵を務めるからこその、すごい経験をたくさんしてきました(まだ終わってないけれど)。
きっと来場所はさらにパワーアップすると確信しています!
十両の双大竜、高見盛。負けたけどよく戦った!誉富士も初の関取勝ち越しおめでとう!里山も勝ち越しおめでとう!嬉しいよ!
丹蔵は疲れが出てきたんだろうか?相撲が遅くなってる気がします…あと三日、踏ん張れ!!
国ちゃんも薄氷の一勝で踏みとどまり嬉しそう。頑張れ!!
それにつけても心配なのは、鶴竜と勝昭くん。理由はそれぞれ異なりますが(^o^;)
勝昭くん、前から咳が気になってはいたが昨日はついにクシャミも二回。「へーとーへーとーですよ」(雅山にだったかな?)の一言にも笑ってしまいましたが、千秋楽解説で声が出ずに休場…なんてことになりませんように!
今日の鶴竜は…いろんな意味で心臓に悪い存在です…。
一敗の白鵬に、残り三名がどこまで抵抗できるのか?
本日13日目は明暗を分ける大事な「初日」となりそうです!
« 今朝の朝日新聞と日刊スポーツの相撲記事を読んで | トップページ | H24年大相撲九州場所十三日目: 日馬富士4 連敗、白鵬・旭天鵬に優勝絞られる〜本日十四日目に優勝決定か? »
「大相撲」カテゴリの記事
- 2020年の6月中旬です(2020.06.16)
- すっかりご無沙汰してしまい(2019.06.17)
- 平成30年(2018年)大相撲一月場所(初場所):NHK大相撲中継解説者一覧 ※随時更新(2018.01.12)
- いざ国技館へ(2017.09.23)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
« 今朝の朝日新聞と日刊スポーツの相撲記事を読んで | トップページ | H24年大相撲九州場所十三日目: 日馬富士4 連敗、白鵬・旭天鵬に優勝絞られる〜本日十四日目に優勝決定か? »
日馬富士関に関しては、今場所は仕方ない面があると思います。横綱に上がる前の二場所の緊張感。伝達から始まった一連の行事。プレッシャー。
新横綱で優勝した力士が少ない・・・というのは納得いきます。
来場所からが正念場となるでしょう。場所後はしっかり疲れをとってリフレッシュして、活躍してほしいと思います。
それより、情けないのは大関陣! 誰一人優勝に絡んでないなんて情けなすぎる┐(´-`)┌
大関たちこそ心を入れ替えて奮起してもらわなくては!!
投稿: まーがりんろーる | 2012年11月23日 (金) 13:30
ろーるさん、こんばんは。
コメントが遅くなってしまった今、ここにきてさらなる連敗で結局ふがいない大関陣と肩を並べる新横綱となってしまいました・・・。
本当に、大関時代とは違い、自分の時間がさらに限られた中で、万全の状態で横綱として初の場所を経験することの苦しさを最も身をもって感じている最中なのだろう・・・と考えると、我が身が切られる思いです。
白鵬関はそれどころか、一人横綱として激震走る角界を長いこと引っ張ってきた。
その大きさにもあらためて恐れ入るとともに、日馬富士関にも異なる形であれ、そんな白鵬関のような大きい存在になってほしい。今場所を見てきて一層強く思いました。
今場所はワーストに近い記録をつくったとしても、(貴乃花親方が仰っていたように)全てを受け入れて噛み砕き、次につなげてほしいと切に願います。いえまだ今場所は終わってませんが・・・。
大関陣。
星数よりも、負けた相撲の内容のあまりの悪さにガクゼンとしてます。勝った相撲も納得いかないものはいくつかありましたが。
大関陣全員で滝修業にでも本物の「山稽古」にでも行ってもらいたい!
何年も相撲をやってきて、数百人の中の選ばれた数人だという自覚をまず持っているのか、一日千回は胸に手を当ててよ~く考えてほしい。
こちらが泣きたくなります(泣)
投稿: 蒔右絵門 | 2012年11月25日 (日) 01:07