『「アスリートの魂」～”綱”と闘う 横綱日馬富士』：番組内容(2)

【いよいよ九州場所】

九州場所初日。

15日間の闘いが始まった。

横綱として最初の一番は小結・豊真将戦。

頭からまっすぐに当たる、日馬富士らしい立合い。

その後は冷静に相手をつかまえた。

（ちょっと顔が硬いように見える）

（が、支度部屋へ戻るとこの笑顔！）
「ごっつぁんです」

「初日は緊張感というか、ワクワクする気持ちになりますからね。その気持ちを味わいながら自分の相撲だけに集中してやることをやりました」

順調なスタートを切ったかに見えた。

ところが二日目。

相手は長身で日馬富士より20kg重い隠岐の海。

敗因は立合いにあった。

（苦笑いもまたキュートなんだってばヾ(´ε｀*)ゝ・・・と茶化してる場合じゃないが）

当たった直後、一瞬迷った日馬富士。

「立合いちょっと見にいっちゃったかな・・・ 

・・・どこかで集中力が足りなかったってことでしょうね」

上体が起きたところを突かれる。体格で勝る隠岐の海の勢いを止められなかった。

（首ひねってる・・・）

二日目の取組後の支度部屋――

「あしたから気持ちを切り替えて、あしたの一番に集中してがんばるだけです」

「・・・以上です」

すぐにくるりと報道陣に背を向ける日馬富士。

隠岐の海に投げられて背中が・・・(´・ω・｀)

三日目。
いつもより入念に朝稽古をして臨んだ。

気持ちを切り替えての栃煌山戦。

（もろ差し寄り切り）

五日目、魁聖戦。

（上手出し投げ↑）

この後も立合いで相手を圧倒。

白星を重ねる。

一方、4場所ぶりの優勝を目指す白鵬も盤石の相撲を続けていた。

【終盤戦前日・・・】

（このお馬さんは・・・？神事に登場するお馬さん？）

十日目を終えて日馬富士は9勝1敗。全勝の白鵬とともに優勝争いを引っ張っていた。

【日馬富士と子供たち～勇気を与える相撲を】

日馬富士は大の子ども好き。

入門当時から各地の幼稚園や相撲クラブを訪れている。

「お相撲さんを見るとみなさん喜びますので、笑顔になれるので・・・もっとがんばってみんなにいい相撲見せてやりたいなって」

モットーは”全身全霊”と”勇気を与える相撲”。

幼稚園児たち「どうもありがとうございましたー！」
日馬「はいはいわかった、ありがとう！（笑）」

横綱になった姿を見せたいと日馬富士が思い続けてきた少年がいる。

細井大輔くん、中学二年生。

血液の病気と闘っている。

「強気な相撲を見ていると、勇気とか、またがんばろうかなって思う・・・すごいなあって。小さい体なのに。」

（この紙相撲力士たち、他にもどんな四股名が付いてるのか全部知りたい気も笑）

日馬富士の取組は欠かさず見るという大輔くん。応援するようになったのは3年前だった。

当時大輔くんが入院していた病院を、日馬富士が訪れたのがきっかけだった。

辛い治療に耐えていた大輔くんにとって、久しぶりの嬉しい出来事だった。

「こんにちは！お名前は？」「細井大輔です」

「大輔くんか。もう将来は決まってるね（笑）」

大輔くんが準備していたのは紙相撲。

（かなり真剣・・・しかも子供に勝つまでやるかいｗｗｗ）

「ありがとう」

（素敵なハルちゃん・・・）

日馬富士にとっても忘れられない出会いだった。
「僕も紙相撲やったことなかったのでね。楽しかったですよ。あの子のベッドの上でね」

「応援してくれるからこそ僕も頑張れるし、そのために相撲とってるしね」

今、大輔くんは退院して学校に通っている。

大好きな野球がまた出来るようになったら、横綱に報告したい。そう思っている。

続く・・・次で最後です。

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