H25年大相撲春場所七日目:取組メモ(序二段~十両)
やはり振り返ることにします、貴重な三月場所七日目。
【序二段】
・北斗vs隆齋藤
伊勢ヶ濱部屋の北斗くん、3連勝中。でも取組はこれまで全然見ていなかった^^;
対する隆齋藤も3連勝中。
立合いお互いに突っ掛け合い3度合わず。4度目で当たり負けした北斗くん、相手のペースで寄り倒されるだけだった・・・やっと見た取組が初黒星><
【三段目】
・大勝道vs土佐豊
土佐豊、前に出ながら相手の右下手を抱え込むようにして前に出ながら左上手をとり、そのまま寄って寄り倒し。
だんだん勝負がつくのが早くなってきたような?相手にもよるとは思いつつ、本場所のリズムがつかめてきたのかなという印象。
というわけで4戦全勝で勝ち越し!早くガンガン上がって関取の座へ戻ってきてほしい!
・刃力丸vs善富士
「ばりきまる」と読むんでしょうか、聞き間違いでなければ?
善富士さん、低く当たって押し込んで引くと再び押し込んでの叩き込み。
・浪花竜vs土佐光
細い土佐光くん、西に押し込まれるが差すと逆襲、掬い投げ!2勝2敗で五分に!
・富栄vs出羽の郷
立合い二度合わず。富栄くん、張ってくる相手に当たって潜って押し出し~!2勝2敗、星を五分に戻す!
途中からBS102チャンネル。
解説は春日山親方(濱錦)。実況太田アナ、リポ高木アナ。
・宮丸vs大波
ひとつ前の記事に動画リンクあり。
3連勝同士の対決。大波くん、弟の剛士くんも3連勝中。1人が勝っているともう一方も成績がいいそうな。とても仲が良くてお互いに意識し合ういいライバル関係。
勝機を見出すのが上手い大波くん、4戦全勝で勝ち越し。
春日山親方、取組の合間に物言い。
「叩きが目立ちますね。」
「それは幕下以下の力士に、ということですか?」(太田)
「そういうことですね。幕内のほうが少ない気がします。やはり四股やすり足など、基本を重点的にやるということが大事なんですよね」
そして、本当に親方の言うとおり、引き叩きが多い七日目幕下以下。当たってから引くどころか、圧力もかけないで思い切り引くパターンも多い。
親方、自分の弟子までそういう相撲を見せたので、かなりがっかりしていたご様子^^;
「我慢が足りない」
そういうことなんだなあ・・・
楽な勝ち方をすることに関しては、その後の解説の玉ちゃん@西岩親方にも引き継がれていった七日目。
そしてあまりにあっけなく地べたを這ってしまう方も気になる。さらに気になる。
【幕下】
妙にいろんな俵をアップにするカメラアングルが頻発(笑)
そうなんですよね、徐々に俵も土俵上の闘いで踏みしだかれていくのだよなあ・・・。
・天一vs藤の海
天一の引き・いなしを警戒してか、もろ手からの突き押しでいった藤の海。突き押しに徹して土俵際では相手を必要以上に外に出さないように気遣うかのような押し出し。
四つではなくて本人が目指しているのは突き押し相撲・・・と言っていた・・・かな?そういう形が出た一番。
・朱雀vs出羽鳳
朱雀さんに関しては春日山親方が自分なりのご意見を持っておられるようです。
「いきなりのもろ差しもいいんですけど、体重が軽いと根こそぎ持っていかれるんで、当たったほうがいいと思いますけどね」
確かに、朱雀さん立合いからいきなり起き上がっちゃうのが気になるのです・・・日馬富士のように突き刺さる立合いをやってみたらどうなんだろう?(と偉そうに言ってみる)
そして立合いもろ差しになれなかった朱雀さん、蹴返しも交えつつ上手をとって相手を振り回そうと動いたが追い出された・・・。決まり手は出羽鳳の押し出し。
・琴恵光vs栃丸
ひとつ前の記事に動画リンクあり。
立合い突っ張っていく琴恵光くん、そこに体ごと前に圧倒してきた栃丸くんだったが土俵際で上手く突き落とした琴恵光くん、バレリーナのようにくるくる土俵の中で回って白星(笑)
琴恵光くんの土俵際の軽業師的足さばきは、以前から楽しませていただいておりますw
なんと自己最高位で琴恵光くん、3勝1敗!!!
期待の栃丸くん、惜しかった・・・星は五分になったけどまだあと3番ある!
・水戸豊vs琴福寿
ひとつ前の記事に動画リンクあり。
六日目の放送で「左の眼の奥の骨が折れた」と言ってたのに右目の周りが腫れてたので「右じゃないの?」といぶかってたんですが・・・やはり、左目のほうだったんですね。いずれにしても右の腫れも痛々しい水戸豊くん。
再出場して2連敗だけれど、まだまだ!
・竜王浪vs武玄大
いなした武玄大の超墓穴の一番。自分で体を軽くして押し倒されてしまった^^;
・碧天vs琴宏梅
ひとつ前の記事に動画リンクあり。
この攻防ある相撲を受けてだったか、春日山親方も「もっともっとお客さんには幕下以下の取組も見てほしいですね。皆一生懸命相撲をとっていて、いい取組もいっぱいあるんです」とコメント。
時間さえあればぜひそうしたいところ。前相撲からずっと応援し続けてきたお相撲さんが綱を締める・・・なんて日が来たら、感慨深いなんてものではないのだろうなあとつくづく思います。
せめて生観戦できる日には、できるだけ早く皆さんも若い衆への声援をお願いします♪
でも大阪場所は早い時間から熱い声援が多いなあ。いいですね大阪はやっぱり^^
・大砂嵐vs達
ひとつ前の記事に動画リンクあり。
仕切りの時から殺気立った様子の大砂嵐、尋常ならぬオーラに満ち溢れている( ̄Д ̄;;
そしてそのままの雰囲気で強烈なかち上げ、突き押しに達も防戦一方><
大砂嵐、若三勝戦の1敗がよほど悔しかったとみえる。
恐ろしいかち上げに春日山親方も「あれは日本で指導されてからのかち上げなんですかね?」と太田アナに思わず振っていた
太田アナ、「もともと四つ相撲の力士なんですが日本で押し相撲を教え込まれてますので、その一環でのかち上げではないかと思います」みたいな回答をしておられました。
大砂嵐3勝1敗、達2勝2敗。
【幕下上位】
ここからの解説は西岩親方(玉乃島)、実況刈屋アナ、リポート三瓶アナ。
玉ちゃん、ツンツン髪だったのにずいぶん伸びちゃってる!
ツンツン髪とても気に入ってたんだけど・・・竹縄親方のように七三ヘアに(笑)
・遠藤vs魁
ひとつ前の記事に動画リンクあり。
誰かが(おそらくマス席の)手すりをカンカンと実況席の近くで叩く音がうるさかった・・・思わずテレビに向かってクレーム(苦笑)
遠藤くん、これも勉強だ!どっちみち君は本物の強さが身に付く器だ!
・荒鷲vs千代丸
相変わらず「柔和なハルちゃん」的雰囲気の荒鷲(笑)ちょっと今場所、体が少し大きくなったように感じるんですが・・・
大きな千代丸を相手にがっぷり四つ^^;足技でかえって自分の体勢を崩してしまい、寄り倒すように上手投げをくらってしまった><
「荒鷲は体がない分、頭をつけるとかしないと」(玉)
千代丸くんには野太いおっさんのドヤ声・・・いや声援が何度も聞こえてくる。
【十両】
・朝赤龍vs徳真鵬
朝赤龍が上手さを見せた!左前廻しをパッととり頭をつけて右はかいなを返しながら下手を取って寄り切り!
徳真鵬、もう少し体を絞ったらいかがなものか・・・
・雅山vs寶智山
1勝5敗同士。玉ちゃんは雅山とは中三の時からずっと一緒に対戦してきた相手。
気持ちが切れない限りは土俵に上がり続けると決めた雅山に玉ちゃんもエールを送る。
負けていても確かに先場所よりも体が動いている雅山、自分の相撲での引き落としが決まる!場内大歓声。
「この歓声を聞くと、まだまだ土俵にいなくてはならない力士ですね」(玉ちゃん)
・栃飛龍vs隆の山
完全に左変化を栃飛龍に予測され切っていた隆の山^^;栃飛龍、瞬時に向き直ってあとは威勢よく突き出し。連日いい相撲で5勝2敗!
・千昇vs丹蔵
ひとつ前の記事に動画リンクあり。2勝4敗同士の対戦。
千昇の手がついてしまったことに関し、刈屋アナが「よく頭から落ちろといいますが、ああやって手が出てしまったのはたまたまなんでしょうかね?」と玉ちゃんに質問。
「流れでそうなってしまったんだと思います。もともと頭から落ちろというのは、手をつくとケガにもつながるからなんですよね。」(玉)
「なるほど、手をつくと二人分の体重がかかるからということなんですね!」(刈屋)
うーん・・・確かにそれは恐ろしい・・・
・玉飛鳥vs鳰の湖 その1 その2(取り直し)
玉飛鳥の部屋の親方でもある玉ちゃん。それまでも幕下と十両の間のせめぎ合いに関して「明日のための相撲を」と、目先の勝ち負けよりも「前に出る相撲をとること」が大事と静かに力説。前に出続けている力士が自然と上がってくる、と言う玉ちゃんの言葉には説得力がある。
そして、十両に上がって幕下に落ちた時こそが大事だと。そこでどう学ぶのかが、その後再び上がってさらに上を目指せるのか、それとも昇進・陥落を繰り返すのかの運命の分かれ道になる。
玉飛鳥の場合は十両では強く、幕内では勝てないというパターン。それを玉ちゃんは一言「気持ちの問題ですね」と説明。
「『もう十両はおしまいにしよう』という気持ちよりも、『前に出ること』です」
番付を気にするより、相撲そのもの。シンプルな言葉ではあるけれど、玉ちゃんが言うとスッと入ってくる。不思議なものです。
さて取組は・・・鳰の湖が立合い当たって即右変化、押していくところを玉飛鳥が叩いて両者体が飛び物言い。結局取り直しとなり、今度はにおたんどう出るか?と思いきや、真っ向からの突き押しで玉飛鳥を圧倒!
「やはり(玉飛鳥は鳰の湖の変化を)少し怖がりましたね。受け気味に当たって右が空いてしまいました」(玉)
相手のペースで玉飛鳥、残念な黒星><
・明瀬山vs天鎧鵬
深尾クンが手つき不十分だったらしく、堅治郎さん組み合った二人を止める。
立合い二度目、頭ゴッチンと音がしその後はぺーぺーくんが差すも廻しは気にせずとにかく前へガンガン圧力をかけて会心の寄り切り!
ぺーぺーくん、早い相撲いいじゃん!(≧ω≦)今場所、好調!
・徳勝龍vs鏡桜
ひとつ前の記事に動画リンクあり。
徳勝龍、新入幕がちらつく番付で何かが噛み合わないか?とにかく良かったのは鏡桜。バネがある!
・木村山vs貴ノ岩
左前まわしを狙って延ばした貴ノ岩の手・・・狙われた・・・引かれてしまった・・・><
決まり手、引き落とし。
・誉富士vs芳東
ひとつ前の記事に動画リンクあり。
パンダちゃんも「幕下に落ちた時、十両の時に勝った相撲がのびのびととれてることに気付いた」ことから、気持ちを切り替え前向き志向になったとのこと。そこからの快進撃なんですね。玉ちゃんもうんと頷いていました。それが学びということなんだな。
もともと稽古場では強いと評判のパンダちゃん。本場所でその力を発揮し続ければ露払いの夢も遠くない!会心の押し出しを決めて4勝3敗。
・里山vs千代鳳
ひとつ前の記事に動画リンクあり。
ピヨちゃん、一瞬膝をついたようにみえたけど大丈夫だったんだなあ。すでに体勢は悪くなってたけど、よくこらえた。里山の相撲には大拍手。
・旭日松vs東龍
泣き虫広ちゃんの左足を後ろに引いた立合いが気になるんですが・・・まあ、深尾くんも斜めではありますが・・・押し相撲であそこから始まるのってどうなのかなあと思ったり。
立合いノド輪の旭日松、しかし上背がある東龍が叩きからとったりで広ちゃんを崩し、背中を押すと送り出されてしまう旭日松^^;
東龍、これで7戦全勝!
「(東龍は)小さい突き押し相撲の相手はどうかなと思ったんですけど、これは大きな自信になりますね!」(玉)
・鬼嵐vs大喜鵬
あれっ。山口くん、タカミン式気合注入、やめたの!?なんだか拍子抜け・・・
と思ったら、「審判部から物言い」があったことが判明^^;当の高見盛からも生中継中に一言苦言を呈してましたが・・・ニュース記事はこちら。
立合い出たのは鬼嵐、がそこを思い切り叩く大喜鵬。もう墓穴かと思いきや、なんと山口くんの足は徳俵で文字通り「徳」をした!悔し過ぎるのは鬼嵐・・・決まり手、大喜鵬の叩き込み。
玉ちゃんも思わず「鬼嵐もったいないですねー!!!でも明日につながる相撲です」とコメント。
ここで玉ちゃんの名言が出る。
「一度通って来た道はまた必ず戻れる」
刈屋アナがシンプルかつ深い一言に唸る。「僕もそう思ってやってきましたから」と玉ちゃん。鬼嵐も幕下に落ちて、再び十両に戻ってきた相撲は「前に出る相撲」に変わってきている。
戻って来たけれど、さらにその次の上を目指せる相撲に変わりつつある鬼嵐。
山口くん、ここまで「勝つための相撲」で5勝2敗。
・若荒雄vs琴勇輝
「一日一番 日馬富士」の横断幕の左には、琴勇輝応援団の大きな横断幕。
まだ初日が出ない勇輝くん。しかし若荒雄、左変化でつんのめって手をついた!琴勇輝、突き落としでようやく初日!!!大フィーバーの場内でした^^
このあたりで急に神田川さんのエメラルドグリーンのインナーが目につく(笑)
幕内はあらためて。
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昨日は、席に腰を下ろしたら、土佐豊さんの取り組み! すばらしいタイミングでした! やっぱりケガで下がっている人は、まっったく違いますね!
西岩親方、サインいただきました~!(てか田子ノ浦親方が仕切ってくださり、いただけましたww) また記事にしますね。
その時は厳重なマスク姿でした。花粉症かな?
とにかくものすごい盛り上がりの7日めでした! 楽しかった~~
投稿: まーがりんろーる | 2013年3月17日 (日) 15:07
ろーるさん、お疲れさまでしたー!(≧∇≦)
土佐豊の相撲に間に合ったんですね!
あ、この声援ろーるさんかな、あっまたろーるさんかな、こっち妹さんかなとかこちらもテレビ観戦してましたよw
記事楽しみにしてます!
昨日は最高に盛り上がったでしょうねーテレビでもほんとに面白かったけれど生に勝るものはありませんよねo(*^▽^*)o
記事楽しみにしてます!!!
西岩親方、確かに時々マスクしてる姿が花道奥に映りますね(^-^;
投稿: 蒔右絵門 | 2013年3月17日 (日) 15:27