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2013年6月18日 (火)

ハコちゃんが色気談議

あいにくハコちゃんこと岩下尚文さんが今朝のニッポン放送に出演されていたことを父から聞いたのが遅くて・・・
少ししか話を聞けませんでしたが、今日のテーマは「女の色香、男の色気」ということで、私がたまたま聴けたのは「男の色気を感じる名画トップ3」(※必ずしも同じタイトルではないと思いますので念のため・・・)。

そこで登場した名画の男の色気トップ3は
1:ヴィスコンティ監督の映画「山猫」出演のアラン・ドロン
2:小津安二郎監督の映画(あらすじからすると「秋刀魚の味」か?)に出演の佐田啓二
3:6月15日全国公開の映画「俺はまだ本気出してないだけ」主演の堤真一

でした。
そこでハコちゃんがコメントした言葉が深い・・・。

「色気は出そうと思って出るものじゃないの。抑えようとしても出てきてしまうものが色気なんです」
「堤真一になぜ色気があるのか。それは彼が善人だから。悪人の色気は本物じゃないんですよ」

先日、まさに「日馬富士の色気談議」を人知れず展開しておりましたが(笑)、私はこのハコちゃんの話に思い切り頷いてしまいました。
抑えようとしても出てきてしまうものが色気。つくりものは色気じゃない。これはまさに私がコメントした通りの話である!(笑)
それから・・・そうか、「善人」・・・自分にはまだこの言葉の意味するところが完全にはつかみ切れていないけれども、根底にあるものとしてわかる気がする。
悪人のドロドロした屈折した心の中には、真実の色気は存在しない・・・こちらのほうがわかりやすいか?

人に感じる色気というのは、ある意味憧憬とも言いかえられるものなのかもしれません。純粋無垢なものへの憧れ、とでもいうのでしょうか(だから薄っぺらい意味での色気とは別の次元の話w)。
日馬富士に感じる色気は、一本筋が通った善人ならではの純粋なひたむきさ、にあるんですよね・・・。たったひとつのことのために、体が総動員されて表に自然と出てくる心身一体となった動き。ただひとつのことに集中しきっている人間ほど美しいものはないと常々感じるのですが、それを土俵上の日馬富士にはことのほか強く感じてしまうのです。他人に媚びる余裕など微塵も無い、「一本筋」がとにかく誰よりも強く気高い。少なくとも土俵上の日馬富士の姿には、それが色気となって表れている気がするのです。

・・・と、またまたハル様話になってしまうわけですが、話を戻してw

ズバズバ言うハコちゃんですが、それぞれの俳優について私が覚えている限りでメモ(例によって言葉通りではありませんのでご了承をば)。

アラン・ドロン~ヴィスコンティ監督が「私の可愛い子を見てちょうだい!」と言わんばかりにアラン・ドロンの魅力を見せようとしている。もう、とにかく美しい。この映画、主役はバート・ランカスターなのよ。俳優は顔あってナンボ。俳優は演技だというけれど、所詮は「顔」なのよ!だってごらんなさい、晩年のアラン・ドロンなんて見られたもんじゃないでしょ?アラン・ドロンには顔以外何もないんだから。

佐田啓二~これも映画の内容はどうってことないのよ、結婚に出遅れた妹のことをあれこれ心配するお兄さん役で、ありふれた話なんだけど、これもまあ~っとにかくヴィスコンティと同じで佐田啓二大好きな小津安二郎さんが「私の大好きなカワイイ佐田啓二を見て!」っていうね。何しろあの大スクリーンに耐えうる顔なのよ!!!非の打ちどころがない!もう、本当に美しい!!!

堤真一~そうよ、私の(ハコちゃんの)大好きな堤真一さんよ。何が色気って、この人は善人なのよ。善人にしか本物の色気は出せないんです。

・・・だいたいそんな感じなのですが、佐田啓二さんに関してはうちの父も、昔々に企業のCM撮りで職場にいらしたご本人を実際に目の当たりにした時に、「男の自分でさえも背筋がゾクゾクした」と言っているほど、それはもう大変な美しさだったそうです・・・。そ、そんな美しい男性に会ってみたいものであります・・・。

ま、でもハル様の色気はこれをはるかに凌駕しますね。さらに確信(笑)

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コメント

鬱陶しい梅雨空が続く中、いいお話をいただきました。

善人だけがもつ本物の色気……たぶん日馬富士から色気を感じる時に、気づかずに感じていただろうに...

「たったひとつのことのために、体が総動員されて表に自然と出てくる心身一体となった動き」…から出てくる色気...
邪心があったら、決して皮膚の外に出ることのない色気。

彼の色気に関する別の考察を思い出しました。
3年前まであった『大相撲』という月刊誌(最後の1年は隔月刊)。売上げ不振のその雑誌が起死回生をねらって立てた企画が、篠山紀信撮り下ろしの表紙とグラビア!
その第1回目の被写体が、前の場所に初優勝した日馬富士。
発売にあたってのインタビューで語る篠山氏。
「ぼくが相撲を撮るからには、戦う男の色気を感じられるものにしたい。日馬富士の優勝をこの目で見て、ぜひ表紙は彼のポートレートで、と思った。日馬富士には暗さとはかなさがあって、そこがセクシー。」
そして発売された『大相撲』誌上で語る篠山氏。
「日馬富士を初めて近くで見たのは、モンゴル巡業の時。子供を抱いて土俵入りしている姿が、愛らしい人だなと印象に残った。彼は体が小さいから、おおらかというよりストイックな感じがするね。そう、肉体的なハンデがあるからこそ『ストイシズムと色気』が感じられて、それが魅力になっているんだな。先代の貴ノ花もそうだったけど、この『ストイシズムと色気』が感じられるお相撲さんは、なかなかいない。これからが楽しみだね。」

『大相撲』誌は、結局それから1年後に幕を閉じてしまいますが、その最終刊の紀信グラビアの最初のページも日馬富士。稽古を終えた直後なのか、さわやかな色気がこぼれ落ちるような、いい写真です。

佐田啓二さんは、50年前、NHKの大河ドラマ第一作『花の生涯』に出ておられました。学者役なので月代を剃ってないちょんまげで、そのマゲが少し乱れた着流し姿に、小学生の私は生涯初めて、ゾクッとする色気を感じました。
マゲに着流し、ゾクッとする色気… ン~~~~~~~~ 通じる!

いくさん、篠山紀信氏の日馬富士・・・私、なぜあの頃に相撲雑誌を買わなかったのか、もう悔やんでも悔やみきれません(T_T)
(結構最近の相撲雑誌もすぐ資源ごみに出してしまってることからして執着心無さ過ぎですが・・・ハルちゃんが横綱昇進する少し前からやっと残してるという(;;;´Д`))

暗さとはかなさ、ストイシズム。
そう、ストイシズム!それです!一本の筋(筋肉?)以外の余計なものが一切そぎ落とされたストイックな力士。
暗さとはかなさも色気に通じますね。あ~それにしても写真・・・うぐぐ・・・
我が家の近くに相撲雑誌バックナンバーが見られる場所がないだろうか・・・舞の海博物館が隣にあればいいのに!!!(しかも入場無料!!!)

佐田啓二さんとハルちゃんの共通点・・・(笑)
いや~何気なく聞いたラジオの話がいくさんともつながるとは!小学生さえもゾクッとさせた佐田啓二さん・・・むむむ・・・今度テレビで映画が放送される時には必ずチェックします!

闘う男の色気。篠山紀信さん、是非また横綱・日馬富士を撮っていただきたい・・・!

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