« 秋の気配 | トップページ | 伊勢ヶ濱部屋の本場所中朝稽古記事(春場所)&今日の高砂部屋朝稽古見学レポ各前半UPしました »

2014年8月21日 (木)

広島の土砂災害からの父の記憶:神戸の大水害

広島・安佐南区と安佐北区の土砂災害のニュースには驚くばかりで、言葉もありません。

亡くなられた方々にお悔やみ申し上げると共に、被災されている方々には心よりお見舞い申し上げます。

広島と聞いてブロガーさんたちは大丈夫だろうかと心配しましたが、方角が違うとのことで…良かった。それでも「良かった」では片付けられない気持ちが後を引いてしまう。
断片的にしか情報を知らないのですが…まだ二次災害の危険もあるとのことで、予断を許さない状況とのこと。
行方不明の方々が一刻も早く見つかることを願うばかりですが、捜索する方々も命がけの活動になっていることでしょう。これ以上の被害が出ないよう、願うばかりです。
夏で伝染病が流行らないようにも祈りたいと思います。
(余談ですが、2014年は四緑木星の年。長い距離・長い物・運ぶ・縁結び・霊・実体のない物、がキーワードで、ネガティブな面では飛行機・船・車の大事故、伝染病が起きる確率が大きい年。本当に今年は飛行機や船舶の事故も多いですよね…逆に、皇室からは慶ばしい大ニュースも発表されたのは記憶に新しいところ。)

今回の災害は、風化して脆くなった花崗岩質の「まさ土」に、短時間に集中して大量の雨が降ったことが原因と見られているそうです。
このニュースを聞いて神戸出身の父が、ポツリと言いました。

「確か神戸も同じような花崗岩質だった。しかも木が生えてなくて岩が剥き出しだったんだ。あの洪水は恐ろしかったなあ」と。

それは戦前のこと。
「昭和13年7月だった。うちは大丈夫だったけど、すぐ近くまで濁流がひどくて、川のないところに川があちこちたくさんできて、そりゃもう恐ろしかったんだよ。」
すぐ近く、とは、歩いて5分の距離のところで恐ろしい光景が広がっていたそうで…

あまり根掘り葉掘り聞く気分にもならなかったので、「昭和13年7月」を頼りにウェブ検索してみました。

すると、ありました。
神戸市が市の災害と戦災を記録し、ウェブページに掲載していました。
このようなページは大変貴重ですね。

上記リンクはトップページに飛びますが、水害に関してはこちら。概要と、実際の写真、データなどが掲載されています。

父が触れた大水害は「昭和の3大水害」の中でも最も規模が大きかった「阪神大水害」のことでした。
この水害を契機に、六甲山系の砂防事業、表六甲の河川改修事業が国や県により本格的に行われることとなったそうです。
神戸市の資料では触れていないのですが、父によると「確かこれをきっかけに、裸の山に木を植え出したんだ」とのこと。

昭和13年7月3日から5日にかけての集中豪雨では、神戸市の三日間の総雨量は462ミリに達し、死者616名、被災家屋89,715戸に達する大災害となりました。
その後、昭和36年、42年にも水害が起き、水害が起きるたびに国や県が対策に乗り出した(現実的な対策を講じる&法規制を定める)…ということです。

災害があって初めて動き出す、というのは今も変わらないわけですが、このような山国で地質が脆くなっている地域が数多くあるということに恐怖を覚えます。
これは、今回の水害だけではなく、万一大地震が起きたら…ということにもつながるでしょうし(実際に2011年の大震災でも、その後の雨で山肌が一気に崩れたことがあったし)。
年々自然災害が悪化していく中、どの地域も他人事ではない。

科学が進んでも、地球はそれ以上の速度で人間の目に見えないところで変化を繰り返しています。
その中で我々がどうしていくべきなのか…
果たしてどうなっていくのでしょうね。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

« 秋の気配 | トップページ | 伊勢ヶ濱部屋の本場所中朝稽古記事(春場所)&今日の高砂部屋朝稽古見学レポ各前半UPしました »

ニュース」カテゴリの記事

環境・自然 ambiente&natura」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 広島の土砂災害からの父の記憶:神戸の大水害:

« 秋の気配 | トップページ | 伊勢ヶ濱部屋の本場所中朝稽古記事(春場所)&今日の高砂部屋朝稽古見学レポ各前半UPしました »

2024年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

おすすめリンク

フォト

INFO UTILI

無料ブログはココログ

瞬!ワード