« 今朝の富士山(2014年10月29日) | トップページ | 今月からの目標 »

2014年10月29日 (水)

平成大修理中の日向薬師

…に行ってきたので記事を書いていたのですが、ココログもMacもWiMAXも三つ巴で私の邪魔をしている気がするのであります。画像UPでどれだけ固まったことか…_| ̄|○

で、書き直しバージョンを…写真より書く方を中心にせざるを得ないのであった(-_-)
本堂はこんなことに。

Dscf8806s

左に行くと仮本堂、とのことなのでそちらへ向かう。

Dscf8811s

Dscf8813s_2


修理中だけどどうなのかな、と思いましたが、結果的には行っておいてよかった!
ちょうど一人きりで可愛らしいおばあちゃまにいろいろ仏教の決まりごとを説明していただくこともできたし、仮本堂に全ての像が集結しているおかげで、本堂では奥の方に据えられてほとんど見えないような重文も堪能することができました。
(※もちろん、年5回のみ御開帳の国重文・鉈彫りの薬師三尊像は固く閉ざされた厨子の中でした)

Dscf8820s

この中に全て集結。はじめは階段の前にロープが張ってあったので、見られないのかなと思い向かいのプレハブ(お守りなどを売っている)を覗き込むとおばあちゃまがいらしたので、尋ねてみたら開けて説明してくださったのでした。

印象深かったのが、本堂の小さな薬師如来像の優しいお顔。

入り口を入ってすぐの場所におられます。

「もともと昔の人たちは、仏像を座って見上げていたんですよ。でないと仏様と目が合わせられないんです」と言われて座ってみたら、確かにお薬師さんとやっと目が合いました。

手前の赤い絨毯がちょうどほっぺたに反射して、ポッと赤らんだようなお顔のお薬師さん。

横綱の目のために、そして今日はとりわけ網膜剥離の手術だという蒼天龍さんのために(ちょうど今日が手術日…というかまさかの知らせに愕然)手を合わせました。
(帰宅してから、横綱が白まわし姿を久しぶりにつけた写真を見てホッとした…でも師匠も仰っているように、無理だけはしないでくださいね)

「お薬師さんは普通、こんなに優しい顔をしていらっしゃらないんですけどねえ」とはおばあちゃま。厳しい顔と慈悲の顔を併せ持つのが薬師如来だと知りました。
同じ仮本堂の右側に鎮座する大きな丈六仏の薬師如来像は、確かに全く違う表情をしていました。

もうひとつ印象に残ったのが、左側の大きな阿弥陀如来像の両側にあったオブジェ。これはなんだろう…と一人思っていたところ、おばあちゃまからお話が。

草月流の和田光生(こうせい)さんという方が、日向薬師が大好きでよくいらしていて、阿弥陀様が一人ではかわいそう、と常々言っておられたとか。
普通は阿弥陀三尊像といい、阿弥陀様の両脇には向かって右手に観音菩薩、左手には勢至菩薩がお伴しているものだそうで…(たぶん大阪場所観戦のための旅行でも京都で詳しい友人におしえてもらったはずだが、すっかり頭から抜け落ちてる私( ´・ω・`))

光生先生は60歳を過ぎて(ちょうど還暦で、なのかはちょっとよくわかりませんでした)私の人生の集大成に…と、護摩木を組み合わせて観音菩薩と勢至菩薩をイメージしたオブジェを阿弥陀様のために作られたそうです。
そのオブジェが、護摩木を炊いて炎と煙が渦巻くような形をしており、実に見事なのです。

しかも、おばあちゃまからの「右側は静かに立つ観音菩薩のイメージ、左は『勢い』と『至る』の勢至菩薩のイメージで作られた」という説明の通り、左の燃え盛る「動」のうねりと、右の燃えても風がなく静かに安定した姿を見せる「静」との対比が素晴らしく、作者の阿弥陀様への思いがひしひしと伝わってくるのです。

こんなに大きなオブジェを、60歳の、しかも女性が作られたとは。

しかし、後から見学に来たおばさまたちの「でも芸術家が本当に力を発揮し始めるのは60歳、70歳を過ぎた頃からともいうしね」との言葉には思わず頷いてしまいました。

(もちろん、もっと若い年齢で才能あふれる芸術も星の数ほどもあるけれども、60を過ぎた作品には独特の何かを超越した力がみなぎっている、もっと精神的な違いが…と私も感じるのです…仮本堂でふと蘇ったのが、ミケランジェロの最後のピエタだった)

この光生先生はすでに86歳でこの世から飛び立たれたそうですが、今もあのオブジェには先生の命が宿っておられるように感じました。

もうひとつは、同じ左側の奥にあった、(おそらく煤で)真っ黒なのに唇だけは赤い千手観音像。

アンコールワットなどの東南アジア風を彷彿とさせる、それでいて稚拙な雰囲気もある不思議な千手観音像でしたが、この観音様が大好きなお医者様が、ボロボロだった厨子を僕が新しく作り変えるから、と、本当に新しい厨子を用意してくださったそうです。

今は、そのシンプルな「観音開き」の厨子に収まっている観音様。この観音様も、本堂では西日が当たって辛うじて姿がわかる程度の奥まったところにいらっしゃるとか。

おばあちゃま、ありがとうございました。仏像一体一体を慈しむ気持ちがとても伝わってきました。小さな十二神将の靴は全部デザインが違うのよ、と、像の足を指差しながら本当に嬉しそうにしている姿がなんとも言えなくて(´∀`)
仏像は単なる「モノ」ではなく、さまざまな人たちの「心」が染み込んだ、人間の精神史なのだと改めて感じた1日となりました。

丹沢縦断でちょっと日向薬師に寄るだけでは、体力的にも時間的にもじっくり説明を聞く余裕もないかもしれません。
日向薬師オンリーに絞って正解でした。
実は、その上の展望台まで1.6kmなら行けるかな〜なんてことも思っていたのですが…もちろんそれは取り止めに(笑)

そしておばあちゃまの後には、超イケメンの若いお坊さん(「花子とアン」のお兄ちゃんかと思っちゃったよ!キリッとして!)がプレハブの中に座っておりました。
ちょっと気になったので(イケメンが、じゃなくて修理現場って今見られないのかな、という淡い気持ちがwいやイケメンにも話しかけてみたかったw)、帰りかけてやっぱり戻りお坊さんに質問してみたら、真っ直ぐこちらを見て(瞬きもせず!)理路整然と「定期的に伊勢原市で見学会を企画し実施しておりますので、予約申し込みすれば見学可能です。次回は12月の初旬頃だったかと思います」との答え。おお〜!(メモしようとしてiPhoneが見つからず落としたのではと顔から血の気が引いていたのはここだけの話…でも話している途中で入れたつもりのないポケットから発見(^o^;))

こりゃ〜行くしかないでしょ!と、その時は意気揚々としていたのですが…
帰宅したら夕方に電話があり、ちょうどその時期は長期で仕事覚悟しておけ、な予約の電話が入ってしまった…こりゃ諦めるしかないか…(T▽T;)
(いや、薬師如来様が現世で私がやるべきことをお示しくださったのだ、ということに…)
まあ、12月が無理でも修理はまだ続くので…またの機会にでも。でも早いうちに見てみたいという気持ちも…
まだいろいろありますが、ひとまずすっ飛ばして帰りのバスに乗り込む前に、伊勢原の無農薬ミカンを買いに。迎えられたワンコにずっとクンクンされてしまった( ̄_ ̄ i)

Dscf8850s_3

こら、どこに鼻突っ込んでるんだよ…!(^o^;)

バスを待ちながら、駐車場から見えるのどかな風景をぼんやり見ておりました。綺麗だったなあ。

Dscf8855s_4

働くおじさん。

Dscf8856s

Dscf8858s_2

残り続けて欲しい日本の原風景。

Dscf8857s

午後3時には帰宅。夕方の富士山も空が美しかったようで…さすがに三度目に飛び出す訳にはまいりませんでしたσ(^_^;)

日向薬師HPはこちらです(・∀・)
ちょ…ちょっと待てよ…若いお坊さんって、もしや…ご住職!?!?((((;゚Д゚)))))))
どおりで雰囲気が只者では…_| ̄|○

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

« 今朝の富士山(2014年10月29日) | トップページ | 今月からの目標 »

大相撲」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

歴史」カテゴリの記事

環境・自然 ambiente&natura」カテゴリの記事

コメント

朝の富士山から里山の田んぼにかけての流れ。
羨ましいですっ!(≧ヘ≦)
(そういえばイタリアのいろんな彫刻も、直に見ておられるのですね、きっと)

いろいろレスポンスしたいところですが、忙しいので通りすがりの一言コメントで失礼します。
スミマセンm(_ _)m

まるひげさん>
すっかり「思い立ったが吉日!」が板についておりますσ(^_^;)
行っておいてよかった!長い長い歴史と、それを受け継いでさらに先へと歴史をつないでいく人の念をひしひしと感じた1日でした。

そうですね、イタリアに行って初めて彫刻の面白さに気づいたのですよね私。
大理石がいかに固く、彫るのが大変なのかも、実際に彫刻家の方に伺うこともあったり…(あ、でもその方は日本人でしたw)
だから、80代のミケランジェロがどれだけ骨を折って未完のピエタを彫り続けたんだろう、とふと考えてしまいます。体力以上に精神力がなければ彫る行為さえままならないのでは、と。
(そう考えると農業を営んでいるご高齢の方もすごいなあ…と…)

お忙しそうですね(>_<)どうぞお体にくれぐれも気をつけてお過ごしくださいね!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/157933/60564553

この記事へのトラックバック一覧です: 平成大修理中の日向薬師:

« 今朝の富士山(2014年10月29日) | トップページ | 今月からの目標 »

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

おすすめリンク

INFO UTILI

無料ブログはココログ

瞬!ワード