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2014年11月20日 (木)

H26年大相撲九州場所十二日目:稀勢の里が白鵬に完敗、1敗並走は依然二横綱だが…

今年の九州場所で、初めてガックリきた幕内後半戦取組だった。ここまで珍しく中だるみがない場所だったのに。
しかも平日にもかかわらず、あの九州場所が満員御礼。今場所4日目となった、記念すべき日だった。それなのに。

大相撲人気復調の兆しの一方で、横綱大関陣が相撲内容で熱い館内に水を差してしまった。冷水を浴びせかけたというべきか。

横綱大関戦の前。
まずは巨体・碧山が宝富士に変化。お客さんからのブーイングが飛び交う。
取組前コメントとは裏腹の相撲。図体はでかくてもノミの心臓か?お前は変化しなきゃ勝ちぬけない体なのか〜???滝に打たれてこい!!!70kgダイエットに成功してから変化しろ〜!
マツコのあっけない落ち方にもガッカリだ!(T_T)

次にはとどめの、横綱鶴竜によるまさかの変化。
「花道奥から歩いてくる時から顔面が異様に泡立っていた(強張って皮膚の表面がボコボコに見えていた)のは、こういうことだったのか?はじめから狙っていたのか咄嗟に出たのかは本人に聞いてみなければわからないけれど。」
と思っていたら、取組後の記事によれば「迷った、勝ちに行ってしまった」と。
こちらも碧山同様、取組前コメントは「思い切った相撲を」だった。

あれだけ先場所逸ノ城に変化されて憤った横綱が、逸ノ城以上に自分の気持ちに負けた。
しかも相手は負け越しがかかっていた豪栄道。豪太郎はプライドをかけて、思い切って行く気満々だった。しかし、かえってそれが裏目に出てしまった。十分左手をつかないうちに立ったら鶴竜にそれを読まれ、気づけば鶴竜はその左手の側に体を開いていた。

幕内後半戦に入ってから二番も変化があれば、九州のお客さんが黙っている訳はない。
これまで聞いたこともないようなねちっこい野次が、延々と西の横綱に注がれ続けた。

平成21年五月場所11日目、幕内初優勝がかかっていた日馬富士が稀勢の里との一番で変化した相撲を思い出した。いい内容で連勝街道を突っ走っていた日馬富士が、あのキセにまさかの変化。国技館は猛り狂うようなブーイングの嵐。
(ただ、今回のほどのねちっこさはなかったように記憶している。)

私はといえば、変化そのものよりも本人の取組後コメントに失望した。本人のブログにも非難轟々のコメントが怒涛のように寄せられた。

ただ、その翌日からの日馬富士の相撲は怒涛のような素晴らしさだった。本割で白鵬(13日目)に負けた以外は。「勝ちに行った」のは後にも先にもその日だけだった(そしてあの頃の日馬富士は130kgに満たない体だった)。
だから、おそらく鶴竜も明日以降のスイッチを切り替えていくのは確かだけれど…日馬富士の時とは違い、大関(稀勢の里)に完敗してからの翌日の変化。流れが悪い。

明日はそれこそ日馬富士戦。日馬富士に対してはいつも思い切りがいい鶴竜が、この流れをどう変えていくのか。日馬富士には先輩横綱としての意地を見せて欲しい。
最近互いに続いたいなし相撲にだけはなりませんように(勝手な希望)。

傷つくような野次が次々と浴びせられる中で、相撲を取り終えた後の鶴竜の顔は終始こわばっていた。
「お客さんが喜ぶ相撲をとりたい」と願っていても、土俵に上がればそんなことを第一に考えられる余裕のある横綱なんていないだろう。目の前のことに集中することが横綱の仕事だ。
これがクセになってしまった時は、今日以上の非難が殺到するだけだろうけれど。鶴竜も自分との戦いが続く。

私が悔しいのは、(満身創痍の日馬富士とは違い)怪我もなく体もあるのに、この変化のクセが未だに出てしまうことだ。
負ける前日までのいい相撲が帳消しになってしまった…とにかく明日以降の鶴竜を見届けるしかない。
(でも自分は明日までしか見られないかも(-_-))

そして迎えた因縁の白鵬vs稀勢の里戦。
もう…書く気にもならない。
仕切りで気合が入っていた割には、またしてもキセの立合い完敗。
右から張られ(白鵬の今場所の張り手には、もはや憎しみの音しか聞こえない)、完全に差し負けて右四つにされてしまった。
上手投げでの崩れ方がまたもう…力抜けたわ…
今日も「何としても待ったをせずに一緒に立つ」という気持ちばかりで、「立つ」ことにしか集中できていなかった。その次の動作まで集中しきれていなかった。

またしても駆け引きに負けるキセ。
でもまだ場所は終わっていない。キセよ、踏ん張れ。

日馬富士、平幕とは最後の取組に。しかし平幕とはいえ豊ノ島戦。
思わず正座。
足がバタバタして滑るたびにヒヤヒヤ、最後まで気が抜けなかった…
しかししっかり腰を落としての押し出し。横綱としての勝ち越しまであと1番だ!
(今日の土俵入りは柏手もペシャだし四股も失敗気味だったので、その時から心配になってしまっていた…よかったよ(>_<)そういえば今日の鶴竜の土俵入りも、先場所に戻ってしまったかのようだった)

幕下は富栄の勝ち方に笑ってしまう(負け越し後に2連勝)。照強、旭大星に敗れ負け越し(T_T)

十両、青狼を見ているのが辛い(T_T)テンクー兄さんはどう見ても体が充実して大きくなってきている…そしてなんと、二桁勝利。

幕内その他は阿夢露がいい相撲で負け越しに待ったをかけ続ける(三連勝中)。
隠岐の海が…まさか本当にこのままズルズルいくんじゃないだろうな…またよく見る光景に戻っちゃったよおい…!
栃ノ心は2敗を守り、明日は逸ノ城戦!!!これは見逃せない!!
照ノ富士戦のガブちゃん、よくやった!
(ハルオよ…せっかく技能派揃いの部屋にいるんだから、しっかり勉強せえよ今場所をきっかけに…頼むよ!)

そう、明日はついに栃ノ心が幕内後半戦に登場!楽しみ!

ひとまず幕内、本日の時点で
1敗:白鵬、鶴竜
2敗:栃ノ心
3敗:日馬富士、稀勢の里
であります。

まあ、今場所は現状1敗のどちらが優勝しても祝う気持ちにはなれないだろうな。
(色々と辛辣な口調で申し訳ありません)

【H26九州場所十二日目】
日馬富士○押し出し●豊ノ島

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コメント

おっしゃる通りです…。(汗と涙)
鶴竜についてですが、昨日負けた取り組みよりも、大きながっかり感。
「明日、持ち直せるのかなぁ」と心配してしまうのが、自分の質ではありますが。
(なお、取組がどんな結果になったとしても、内容の良い相撲であればそれだけで良い、と考えてます)←むしろ日馬富士に、喝を入れてもらいたい気持ち
今場所の白鵬についてですが、ついつい「我々の知らないところでなんかあったりしたのかなぁ」なんて考えてしまう自分は、やっぱり甘いのでしょうか。(もちろん今場所の白鵬への印象が、とても良くないのは本当ですが)

とっさに出てくる悪いクセ。
脳科学的というか行動心理学的というか、そいう言うのから考えても、一度ついてしまった癖は脊髄反射に近いレベルの反応みたいなので、相当、克服が難しいはず。
(不安神経症や強迫神経症の行動療法による治療では、時間と根気が必要とされるのですが、”悪いクセ”の修正にも同じ方法論を使う必要がある気がします。しかも、”本場所で”という限られた時間の中で…)
ですから若い子たちには経験の多くないうちに、こういった癖を克服してもらいたいと、いつも願っています。
番付が高くなったり経験が増えた後での克服は、より、困難になるはずなので…。

いろいろとタイミングを逸して、今頃になってのコメントで、失礼いたしました。

まるひげさん、こんにちは。

正直に色々とすみません。でも大相撲観戦を始めた頃から自分の観点って基本的には変わらないんだな、とあらためて感じてしまいました(思わず5年半前の日馬富士変化の時の記事を遡ってしまった)。
そしてそれは勝手な期待や希望の裏返しということでもあります。

鶴竜は横綱としての本場所・稽古での番数を踏みながら、克服していくのみなのでしょう。
正直、あんなにひどい野次は、これまでの私の浅い観戦歴からすれば初めてのことでした。
浴びせられた本人が猛省しない訳がないし(すでに猛省していましたよね…勝ち残りの土俵下で)、脊髄反射より深く深く無意識に刻まれる出来事となったのではないでしょうか。
1年以内に「ここ一番」で気持ちの弱さが出たことは、かえって幸いだったかもしれませんね。

まるひげさんはお優しいのですよ…私は許容範囲が狭いんです(苦笑)
発言する内容と行動が噛み合わない人を信じる気にはなれないのです。
(↑これは一転、鶴竜のことではなくて白鵬のこと)
白鵬は日馬富士が横綱に昇進した時、本来の自分を解放するチャンスを得たということなのでしょう。
その頃、「自分の中の野生的な部分に目覚めてきた」とも「大横綱」は発言しています。
だから、何が白鵬の身に起こったとか関係なく、今起きていることは必然なのだと自分は考えます。
そして、本場所で色々な行動を起こし、非難を浴びる。
浴びてますます頑なになる→頭が良い分「確信犯的に(←ここ重要)」ダメ押し・懸賞金分捕り所作をする→また非難される→さらに野性化…等々マイナススパイラルに陥っているのではないだろうか?と。

白鵬は私たちの知らない何かに反抗しているようにも見えますが(青年時代の反抗期を角界で抑圧されたがために、今になって反抗期を迎えたようにも見えます笑)、それだったら尊敬する大横綱のことを口にしないでほしい。
並ぶのは数字的記録だけ。それもすごいことですが、大鵬さんは数字だけを白鵬に望んでいたのか?ということです。
相撲界を束ねるトップだからこそ、皆の模範となる存在だからこそ、もっと本当の意味で「大きな」存在になってほしいのに。

今年、日馬富士はさんざんダメ押しを注意されて、ダメ押ししないように気遣うあまりに星を落としてしまったように見えます。
審判部はそれを加味してかどうなのか、番付社会だからなのか、白鵬には面と向かって注意しない。
そこにきて今回は、昨年キセが勝って万歳三唱を浴びた九州場所。しかも大鵬さんの記録に並ぶ偉業がかかっている。
野性化のピークに達する条件が今場所揃ったといっても過言ではありません。
(しかも「安定横綱」の太刀持ち・露払いが常に「不安定」。この点は気の毒としか言いようがない)

すみません。鶴竜より白鵬のことで脱線しすぎました(汗)

結局、横綱がやることは若い子たちも見ている、ということであり。
あれでいいんだ、と素直に思い、それを若いうちから繰り返すようになり、そういう楽した力士ばかりが万一関取衆になったとしたら、ファンは再び離れていくでしょうね。
(そうは問屋がおろさないのが、幕下から上に抜けていく子たちがどういう子なのか、を見ていると如実にわかるわけで)

なにはともあれ、皆死力を尽くして踏ん張ってほしいです。
実に貴重な時間を割いてこちらも観戦しているわけですから(笑)

やっとこちらにお邪魔できました。

おっしゃる通りです!昨日は鶴竜に心底ガッカリいたしました。横綱という地位が向かないんじゃないか?とさえ。 
先場所のことがあるからなおさらです。
白鵬も(黒鵬が真の姿と、今年になって私もやっと気づきました^^;)今場所の相撲で 大鵬さんを超えるのは大変失礼なこと。認めたくはないですね。

今場所の幕内優勝はどうでもよくなりました。好きにしてくれぃ。 

日馬富士関については、必死さが逆に見ていて辛いッス(T_T)  場所後、横審には 日馬関でなく もう二人の横綱にしっかり苦言を呈してほしい。でないと横審の存在自体をますます無用に思えてしまします。

あ、千秋楽行ってまいります!! 楽しみは天空さんの十両優勝だけになったわ~~ww

ろーるさん、お忙しいのにありがとうございます(>_<)

初優勝した場所の内容も引き技が多かった鶴竜が、今場所は見違えるように自信を持って快進撃を続けた分、その落差が・・・でした。
「そこに頭があったから」だとしても、咄嗟に相手の目の前からいなくなるとは。
白鵬についてはつい上記に延々書いてしまったのでここでは省きますが、今回は日馬富士か栃ノ心に優勝してもらいたい気持ちです(>_<)
横審、ちゃんと見てますかね・・・内部が言わなくても、こういう時こそ外部がちゃんとした意見を言ってほしいものです。

千秋楽観戦でしたね!!!о(ж>▽<)y ☆
いい1日となりますように、気をつけて行ってらしてくださいね!(^O^)/

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