H27年大相撲初場所九日目:稀勢の里、大関戦で2敗目
中日の取組はダイジェストしか見ておらず、欲求不満気味。
(七日目の幕下以下も現地でよく見られなかったのでこれも録画相撲できておらず欲求不満気味)
それにしても、中盤戦はいつもあっという間に過ぎ去っていくような気がします。
明日で早くも十日目。明後日には終盤戦。
中日で折り返した途端に時間が転がり落ちていく感覚だなあ。
そんな最中の本日九日目、大関直接対決の稀勢の里vs琴奨菊戦が。
今朝、日曜日の朝日新聞朝刊にあった琴奨菊の記事をやっと読みました。
今朝、日曜日の朝日新聞朝刊にあった琴奨菊の記事をやっと読みました。
白星を渇望していない。
「自分で決めたポイントができているから、それだけで十分です」
「自分で決めたポイント」とは、角界最強の「琴奨菊の立合い」を見せること。
大関の気位の全てを賭して。
「自分の立合いを見せて散るなら本望。いま本当にそう思っています」。
この覚悟の境地。カド番など関係なく、悔いのない自分の相撲を取りきることにだけ集中している大関。
大胸筋を断裂した影響でまだ腕立て伏せもできないし、左足首の鈍痛も消えていない。
でも、そんなことは関係無い。自分の相撲をとるだけなのだ。
大胸筋を断裂した影響でまだ腕立て伏せもできないし、左足首の鈍痛も消えていない。
でも、そんなことは関係無い。自分の相撲をとるだけなのだ。
これこそが「大関」の心意気…
これこそが男。
勝っても負けても覚悟通りの相撲を見せている菊関からは、毎日感動をもらっています。今日の相撲などそれこそ、涙が出そうに(出ていたかも…)。
「お客さんに喜んでもらえる相撲」「お客さんに勇気と感動を与える相撲」
口で言うのは簡単。
私は(愛する日馬富士関も口にするけれども)この言葉は基本的に好きではない。最近、何かとスポーツ界では異口同音にこんなことを口にする人が多くなった。
でも、本人が「人に感動を与えたい」と言うのは、何か違うのではないだろうか。
感動というのは、もっと別の次元にあるものだと思う。
自分が「人を感動させよう」と思っても、その通りに人が感動するものではないからだ。
他人を一切意識せず、自分がやるべきことにだけ一心不乱に取り組む。その姿を見て、人は感動するものなのだと思う。
相撲も勝ち負けだけではない。
今場所、その意味で毎日「この力士の相撲を見られるのが幸せ」と感じるのが、私にとっては日馬富士、琴奨菊、安美錦、嘉風、舛ノ山だ。
(気迫がわかりやすい力士、わかりにくい力士というのもあるとは思うが…)
迷いを捨てきった姿ほど人を感動させるものはない。
余計なことを考えず、ひたすら一瞬に全てを賭ける人たちほど美しいものはない。
一種の「悟りの境地」を見る思いで、この15日間を見届けようとしている自分がいる。
一方で、勝つこと「しか」頭にない相撲ほど殺伐としたもの、美しさからかけ離れたものもない…
「勝つこと」だけへの執念は、「迷い」の一種に見えてしまうのはなぜなのだろう。
なのに、日馬富士の「勝ち」への執念は、全くの別次元に感じるのだ。
そこに「勝ち」とともに「自分にしか取れない相撲を取る」ことがしっかりと結び合わさっているせいなのだろうか?
一敗はしていても、いま「心技体」が最も一致しているのは日馬富士ではないだろうか。
今日勝ち越し。残り六日間で何が起こるかはわからないけれど、このまま千秋楽まで「日馬富士」を貫き通してほしい。
(今日から?昨日から?右肘サポーターが復活しているのが不安材料)
(今日から?昨日から?右肘サポーターが復活しているのが不安材料)
頭の中に縛りがある豪栄道にも、迷いを捨ててもらいたい。
カド番がなんだ!
「大和魂」はどこへ行った!?
いま「大和魂」を文字通り見せているのは、キミではない。琴奨菊だ!
「大関」の責任を感じて相撲がとれないのなら、いっそのこと責任感など捨ててしまえ!
(叱咤激励のつもり)
負けたっていいじゃないか。また這い上がればいいだけだ。
本当に強くなるその時のために、豪栄道らしい相撲を見せてくれ。
結果は後からついてくる。
稀勢の里の膝が「パキッと」音がするのを聞いた、と琴奨菊はコメントしているけれど…
どの種の「パキッ」なのかがわからないので、今日は何も考えないことにしておく…
それにしても、今日は見応えのある取組ばかりだった。
雅山が審判交代直前の時点で「前半戦は全てよかった」とコメントするほどに充実していた(笑)
一番目の最高に楽しい時天空vs嘉風戦から始まり、考えて相撲を取った松鳳山(vs大砂嵐)、四つで我慢した誉富士(vs佐田の富士)、引きに乗じて落ちずに出て行く千代鳳(vs鏡桜)、力強さと上手さを見せた荒鷲(vs旭天鵬:前半戦では一番目を剥いたのが荒鷲だった)、師匠の言葉通り「動いて」隠岐の海に勝った旭秀鵬(これもかなり驚いた)、そして敵対心があるのか張り差しにいこうとしてその後流れが大味になってしまった栃ノ心に対し、理詰めで自分の相撲を取りきった遠藤(文句無しの一番)。
挙げなかった取組も、全てが色々な意味で見応えありだった。大鵬さんの命日ということも関係あるのだろうか…?
九日目終了時点で:
全勝 白鵬
1敗 日馬富士
2敗 鶴竜、稀勢の里、琴奨菊、旭秀鵬(!)
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