富士 − その名の響きを耳にするだけで、なぜこうも心が揺さぶられるのでしょうか。存在を知りつつも、姿見えぬ日。会いたくても足を運ぶ事ままならぬ日。「山」という概念を超えたその存在 − 一見静かながら、地球の煮えたぎるコアと地表の空気をともに知るその偉大さには、いつも畏敬と憧れが入り交じりつつ、感嘆するしかありません。富士は美しい・・・どれだけの日本人がその心情を告白してきたことでしょう。過去に生きてきた人たちも・・・私も、あなたも。